あきないの真実
私は今のパートナーと過ごして約1年半。
彼はワインを売る仕事をしています。ちなみにその影響で、私のプロフィール写真の背景はワインの写真になってます😌
彼はワイン関係の仕事に携わって約18年。ソムリエならぬ歴としたノムリエさんです笑。。というのは冗談ですが、実際に今どきには珍しくソムリエの資格を持たないワインショップのオーナーでもあります。
それでも連日のように、お客さまからワインのセレクトをして欲しいという依頼は耐えません。飲食店で扱うワインのセレクトや旅館やホテルのワイン、パーティでのワインセレクトや、もちろん個人宅でのワインセレクトなど、彼の元には日本全国の様々な方々から依頼があります。
私はそんな彼の仕事をみていて、とても感じることがあるんです。
それは、ワインを売ってないことです。
私も今まで、様々な仕事をしてきました。
人と関わったり話すのが好きだからなのか、特に営業職が多かったです。
そんな経験もあってか、彼の仕事を見ていると、とっても感心することばかり。
なんでこんな風な仕事を誰からも教わることなく、彼は純朴にできるんだろうと思っていました。
そして、ふと気づいたんです。
あ、この人ワインを売ってるようで、売ってないわ
不思議だったんです。お客様の中にたまに、「お店で一番高いワインをくれ!」という方がいます。そんな方に、彼は一切ワインを渡そうとしないんです。もちろん、数万円以上のワインなどもあるし、それを売ればその日の売上が上がるのは百も承知。
だけど、彼はお客様でもそういう方には、「ウチにはお客様の求めるような高いワインはないと思います。どうして、高いワインが欲しいのですか?」
と言って、決してすぐに高いワインを出そうとはせずに、その方の真意を聞こうとします。
その真意は、その方々によって違うので一概に言えませんが、たまに他のワインショップを勧めることもあります。
そんな彼をみていて思うのは、彼にとってのワインは、ただただ純粋な愛のみなんだということ。言い変えると、お店にはそれを置いてるだけなんだと思いました。
だから彼はワインを売らないんです。
言葉のあやのようですが、彼はお客様にワインをお渡ししているだけなんです。
彼は来店したお客様から沢山のお話を聞きます。どんな場面、どんな時間、どんな人とワインを飲むのか等、その時のシーンによって活躍出来るワインがあることを知ってるからなんだと思います。
そして、そんな彼がソムリエの資格を取らないのもきちんと理由があるんです。(それについてはまた別の記事で書きます)
私はこれって、商売の真髄なのかもなぁって思ったんです。物を売りたくても売れないのってある意味当たり前なのかもしれないって思いました。
人は見える物を受け取っているようで、実は想いや気持ちの見えない部分でしか受け取ってないのかもしれない。
人がワインが美味しいと感じるのも、ワインから出る見えない造り手の想いを受け取りながら、その人がいるその場の空気を受け取るのかな。なんて、彼をみているとすごく思うんです。
もちろん、彼は最初から今のような感じではなかったそうです。沢山の彼の経験を聞くととっても面白いので、私は小説として書いてみようかなと思ってます😊
そういう商いしてる人は、探せば沢山いらっしゃると思うんですが、現代社会では目立たないヒーローですよね。
話は変わりますが、私はこれからどんどん時代が変化していくと思います。私は今、ちょっとだけワクワクしています🎶
なぜなら今の社会は、人の注目を集める人=凄い人みたいになってるけど、これからの時代は違うと思うんです。
自分がどんな人と関わり、どんな生き方をするか、選択次第で大きく変わるのかなと思ってます。なので私は愛だけで生きていける時代が来た!と嬉しい気持ちでワクワクしてます✨🧚♀️
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