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あなたの本音は、世界を動かす鍵となれる
「本人は全く気づいてないけど。『始まりの人』となれる才能があるんだよね」
へー……て、わたし⁉︎私の事を言ってんの? そのくらい身に覚えも無かったのに、突然褒められたことがありました。
趣味で習ってたファッション講座での話。服のコーディネートを教わってるはずなのに、全然関係ない写真の撮り方でつまずいた私。全身の写真をどうやっても上手く写せない。ドアップだったり、見切れてたり。まあ、散々です。お恥ずかしいけど、わたしはスネてしまいました。もう撮らんって、プイっとしてしまったのです。
そしたら講師の先生が新企画を思い付かれて。写真だけじゃなく、画像とか絵や色など、好きを深めたコラージュを受講者それぞれが作ることになりました。その結果、自主的に選んできたものを見ることで、本人の気づいてない嗜好を知ることができたそう。
いや、講師の先生がすごいんだよ。そんな発想の転換をできることがスゴイんだって。わたしがしたのは、大人げなくそっぽ向いたこと。何をおっしゃるやら。先生の発言に慌てふためいたのを覚えてます。
でもお世辞じゃなく、ガチで言っておられたんですよね。マジか。こりゃ真摯に受け取らにゃいかん。最後はありがたく、褒め言葉を受け取りました。
そう言われてみれば。「これ、しんどいんだよね」「やりづらくてさ」なんて、一見ネガティブワードを発したとて、思いのほか周りから賛同されることがあって。そうこうしてたら、予想もしない動きが生まれていくことだってあった。
たぶん私がごく普通の人だからかな。そして軽はずみなほど、ポロンと本音をこぼしやすい性質の持ち主でもある。
誰しも取っ掛かりを待ってた。そこにキーフレーズとなる言葉を、たまたま私が言った。そうしたら流れが出来た。ものすごく自分を持ち上げて考えると、そういうことなのかなって。
あなたも胸に秘めている本音がありませんか。ネガティブとていいのです。もしかしたらその一言が、世界を動かす鍵になるかもしれません。
では また