2023.5.29(月)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比317.23円高と3日続伸。前週後半の流れを引き継いで、リスク選好の地合いのなか日経平均は上げ足を加速した。懸案の米債務上限問題が解決する方向となったことで、前週末の米国株が買われ、東京市場もその強調相場に追随した。外国為替市場で1ドル=140円台までドル高・円安に振れたことも輸出セクター中心に追い風となった。海外投資家の実需買いや先物買いが観測されるなか、日経平均株価は一時600円以上の上昇をみせたが、後半は利益確定売りに伸び悩む展開を強いられた。ただ終値ベースで300円を超える上昇で3万1000円台を維持し、値上がり銘柄数は1100を超え全体の62%を占めている。売買代金も3兆5000億円台で、これで12営業日連続の3兆円超えとなった。
中国株式市場は下落。週末発表された1─4月の中国工業部門企業利益が大幅に減少したことを受け、年初来安値付近で推移した。
欧州株式市場は小反落。ハイテク株や銀行株が下げを主導した。ただ、米英市場などが祝日で休場だったため薄商いとなった。懸念されていた米債務上限引き上げ交渉が合意に至り、米国が債務不履行(デフォルト)を回避する見通しとなったことで、今後の市場の焦点は根強いインフレ情勢や米経済のハードランディングを巡る懸念、見込まれる欧州中央銀行(ECB)の利上げによるユーロ圏経済への影響に再びシフトする可能性がある。