2023.12.18(月)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比211,57円安と反落。前場は日経平均が430円ほど下落し3万2500円台まで水準を切り下げる場面があった。前週末の米国株市場ではNYダウが7連騰で史上最高値更新を続けたが、東京市場はこれを引き継ぐことができず、あすの日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとの思惑から、保有株のポジションを低める動きが優勢だった。ただ、後場は幅広い銘柄に買い戻される動きが観測され、日経平均は下げ渋っている。外国為替市場で円高が一服したことや、米株価指数先物が堅調な値動きを示し、市場センチメントが改善した。値下がり銘柄数は全体の7割を占めたが、前場段階では9割近い銘柄が値を下げる全面安商状であったことを考慮すると、後場は押し目買い意欲が活発だったことを物語る。
中国株式市場は続落して取引を終えた。このところの指標が景気回復の鈍さを示す中、中国指導部が示した政策シグナルが投資家心理を改善させるに至らず、弱い地合いが続いている。
欧州株式市場は反落して取引を終えた。自動車銘柄が下落した。欧州中央銀行(ECB)高官の一連の発言を受け、早ければ来年3月にも利下げが開始されるとの観測が後退したことも相場の重しとなった。ECB理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁は、ECBの利下げについて語るのは時期尚早との考えを示した。同じく理事会メンバーのバスレ・スロベニア中銀総裁は、政策見通しの見直しは少なくとも春が終わってからと指摘した。ドイツの自動車大手BMWは2.0%、メルセデス・ベンツは1.3%それぞれ下落した。ドイツ政府が電気自動車(EV)の購入に支給する補助金制度を終了すると発表したことが嫌気された。
米国株式市場は上昇して取引を終えた。週内に発表される重要な経済指標を控え、市場参加者は来年の米利下げ期待の高まりを消化した。幅広い銘柄が買われ、S&P総合500種とナスダックが底堅い上昇を見せた。ダウ工業株30種はほぼ横ばいで引けた。