2023.12.14(木)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は、前日比240.10円安と4日ぶりに反落。FRBが13日まで開いたFOMCでは、政策金利は5.25~5.50%で据え置かれた。一方で、FOMCメンバーによる政策金利見通し(ドット・チャート)では2024年末の中央値が4.6%と、0.25%幅で年3回の利下げ実施を示唆する水準となった。パウエル議長が利下げのタイミングについて協議していることを明らかにしたことも相まって、米国の利下げ観測が一段と強まり、米長期金利が急低下しドル安・円高が進行。日本株の重荷となった。日銀によるマイナス金利解除の観測が根強いなかにあって、日本時間14日の取引時間中にドル円相場は一時1ドル=140円台まで円高が進み、日経平均も午後に3万2515円04銭とこの日の安値をつけた。
中国株式市場は朝方の高値から押し戻され、下落して引けた。中国の新規融資統計で国内需要の軟調さが浮き彫りになったことを嫌気した。香港株式市場は上昇。米連邦準備理事会(FRB)のハト派的な姿勢を受けて海外株式市場が値上がりしたことが背景。
欧州中央銀行(ECB)は14日の理事会で、政策金利の据え置きを決定した。据え置きは2会合連続。インフレ期待の低下にもかかわらず金利は高水準にとどまると改めて確認し、利下げ観測を押し戻した。ECBは利下げの可能性は示唆せず、逆に物価上昇圧力はなお強いと強調。声明で「基調インフレは一段と緩和した」としながらも、「主に単位労働コストの大幅な伸びにより、域内の物価圧力は依然として高い」とし、「金利は必要な限り、十分に制約的な水準に設定される」と改めて表明した。ラガルド総裁は、インフレは近く回復するとし、物価圧力は依然として強いと強調。13日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が示したハト派的な姿勢とは完全に対照的だった。
欧州株式市場は反発して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が13日にハト派的な姿勢にシフトしたことが引き続き好感された。STOXX欧州600種指数は1年10カ月超ぶりの高値を付けた。ユーロSTOXX50種は0.20%上げた。
米国株式市場は小幅続伸して取引を終え、ダウ工業株30種は2日連続で最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)のハト派転換を受け、来年に金利が低下するとの楽観的な見方が高まった。アップルは取引時間中の最高値を付けた後、上げ幅を削り0.08%高で引けた。テスラは4.9%上昇し、出来高が約400億ドルに上った。出来高は2位のエヌビディアの2倍以上だった。エヌビディアは0.5%高。
↓12/14 (木) 経済指標をまとめました。
今後の重要イベント
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