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クライアントから原稿のフォーマットを指示されなかったときは自分でつくっていい

「フリーランスライターのブツクサひとり言」第29回

記事の原稿を書く際は、
<タイトル(見出し)>
<ディスクリプション>
<リード>
<小見出し>
<本文>
このような順序で進行するのが一般的です。

クライアントによっては、原稿のフォーマットが決められている場合があるかもしれません。

では、フォーマットは自由でいいですよと任された場合、意外に「どういう書き方がいいのかな」と迷ってしまうのではありませんか?
編集者またはディレクターが読みやすいフォーマットを、どうつくればいいのか。


難しく考えずに

あまり大げさに考えないことです。
私は次に示すような書き方で、30年近く通しています。実際に書いた記事で例を挙げてみます。

(タイトル)
耕作放棄地をなくし大阪産サツマイモ「夢シルク」の産地にしたい。元サラリーマンが農業にかける壮大な夢
(ディスクリプション)
渡邊博文さんは、広告代理店に勤めるサラリーマンでした。大阪への転勤を機に趣味で始めた農業の魅力に目覚め、2023年1月に会社を退職してオオサカポテトを創業。大阪の耕作放棄地をなくすべく、「夢シルク」のブランドでサツマイモ栽培に取り組んでいます。
(リード)
竹炭を使った土壌改良法を取り入れて栽培したサツマイモを「夢シルク」というブランドで展開する渡邊博文さん。趣味で始めた農業が、いつしか大阪の耕作放棄地をなくし、大阪をサツマイモの産地にしたいという夢に発展。また一方で、子供たちに農業体験をしてもらい、食育にも繋げたいといいます。
(小見出し)
初めて栽培したトウモロコシは収穫が遅れて傷んでしまった
(本文)
大阪府八尾市の新興住宅地に隣接する畑でサツマイモを栽培している渡邊博文さんは、2023年1月、会社員を辞めて専業農家になりました。以前は広告代理店に勤めて、大手フェリー会社に関係する案件に数多く携わったといいます。
今はシルクスイートという品種のサツマイモを「夢シルク」のブランドで展開する傍ら、子供たちや社会人に農業体験をしてもらう活動にも取り組んでいます。
――(後略)――

これは2023年12月28日に、WEBメディアの「めぐりと」に掲載された記事の原稿です。
https://megurito.jp/area/osaka/article/285

それぞれの文が、タイトルなのか小見出しなのかを示してあるだけ。これだけでも、何もないよりは読みやすく整理作業がしやすくなると、編集者から喜ばれたことがあります。

記事の最初の読者であるディレクターや編集者が読みやすいフォーマットを意識し、且つ見た目にすっきり単純なスタイルを心がけたらいいと思います。

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