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ライターはアーティストではない
「フリーランスライターのブツクサひとり言」第19回
Ⅹ(旧Twitter)で時々、
「FBを嫌がるライターがいる」
「修正を指示したライターが飛んだ」
「FBを返したらショックで手首を切った新人ライターがいる」
という、穏やかではない話が投稿されています。
私が駆け出しのころは「戻し」と呼んでいましたが、編集者が原稿に赤を入れるのは、原稿をもっと良くしたいからなんですよね。
「だったら編集者が修正してくれ」と文句をいうライターもいるとか?
原稿には著作権と一緒に著作者人格権があります。これは「勝手に書き換えられない権利」のこと。これがあるから編集者は、たとえ些細な誤字でもライターに修正させるわけです。
話を戻しましょう。
FBを嫌がったりショックを受けたりしてメンタルにダメージを受けるライターは、原稿を自分の「作品」と思っていないでしょうか。
心血を注いでせっかくつくりあげた作品を否定されたような気分になるから、FBを嫌がったりショックを受けたりするのでしょう。
はっきり申し上げますと、原稿はライターの作品ではありません。紙面をつくる素材です。したがって、ライターは、アーティストではない。
このあたり勘違いをしていると、編集者との円滑な付き合いは難しいでしょう。
ライターが書く記事の原稿について、私の考えをまとめた一文がありますから、下記のURLからアクセスしてお読みになってみてください。
「ライターマガジン」にも掲載されました。
▽ライターとして書く
https://note.com/type61_tank/n/ncef33b015460