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善玉菌にはどんな種類があるの?

こんにちは、ユイです!
みなさんは善玉菌と聞いて、どんな菌の名称が浮かびますか?
いつも食べているヨーグルトや、子どもの頃よく飲んだドリンク・・聞き慣れた名前がいくつか出てくるかもしれませんね!
菌にも私達人間と同じように、姿かたちや得意、不得意に個性があることがわかりました。今日は善玉菌の代表格である菌をご紹介します^^

■ビフィズス菌


善玉菌-02

●形状・・棒状・棍棒状・分岐した棒状。
●生息場所・・人間や動物の大腸
●棲みつく場所・・大腸
●酸素に対する性質・・酸素がある場所では生きられない(偏性嫌気性菌)
胃酸や胆汁に弱く、生きて腸まで届くことが難しいのです。
●代謝物・・乳酸、酢酸(短鎖脂肪酸)

ビフィズス菌は大腸で活躍する代表的な菌です。大腸はアルカリ性に傾きやすく、有害な細菌が増殖しやすい環境。ビフィズス菌が乳酸や酢酸を生産することでpH値が中性から弱酸性に近づき、有害菌の繁殖が抑制されおなかの環境を整えてくれます。またビフィズス菌が生み出す酢酸や酪酸などの短鎖脂肪酸は、脂肪の蓄積を抑え肥満の予防が期待できると注目されています。 

ちなみにヨーグルトに入っているビフィズス菌は、空気に触れたら死んでしまうのでは?という疑問が沸きますね。これについては、ヨーグルトはビフィズス菌の中でも酸素へ耐性のある菌を使用しているのだそう。また発酵前に牛乳を加熱殺菌する・乳酸菌を一緒に使用することで酸素が少ない状態に近づけるなどの工夫がされているそうです。


■乳酸菌

腸内フローラ勉強会_アイキャッチ-03

●形状・・球状(フェーカリス菌など)、棒状(アシドフィルス菌など)
●生息場所・・自然界のあらゆる場所(!)
●棲みつく場所・・小腸、発酵食品など
●酸素に対する性質・・酸素がある場所でも生きられる
●代謝物・・乳酸

乳酸菌は炭水化物などの糖を分解し、乳酸を 50%以上つくる菌の総称です。形によって、球状の乳酸球菌と棒状の乳酸桿菌に大別されます。

フェーカリス菌
もともと人間の腸内に存在する菌で、特に乳酸をつくって免疫力を向上させる能力に優れています。腸内での増殖スピードが速く、ビフィズス菌やアシドフィルス菌の増殖をサポートしてくれます。フェーカリス菌は生きた状態よりも死菌の状態で摂取する方が免疫力アップに効果的だといいます。死菌体のフェカリス菌が善玉菌のエサとなる→善玉菌を増殖→悪玉菌を減らす、このサイクルが他の菌と比べ活発なのですね。

アシドフィルス菌
人間の腸内や口腔、生殖器などに生息しており、特にお母さんの初乳に多く含まれています。熱や酸に強いため直接腸に働きかけてくれます。悪玉菌の増殖を抑えて腸内環境を改善したり、免疫力を高める効果があります。また口臭改善や胃潰瘍の予防も期待できます。


食品乳酸菌は植物性と動物性に分けられ、植物性乳酸菌が摂れる代表的な食品は味噌や醤油、漬物、動物性乳酸菌はヨーグルトやチーズなどが挙げられます。有名なところだとガセリ菌SP株、乳酸菌シロタ株、LG21乳酸菌など、一度は耳にしたことがありますね。また人の腸内に定着しているヒト由来の乳酸菌は、出産の際産道を通って赤ちゃんに受け継がれるのだそう!お母さんから赤ちゃんへ、最初の贈り物だと言えますね。



これまでビフィズス菌と乳酸菌は「どちらも善玉菌だから同じ種類?」「ビフィズス菌は乳酸菌の1種だよね?」こんな風に認識していました^^;
生息場所や腸内での働きも違う、学術的に種類の異なる細菌なのですね〜。
腸内の理想的な菌のバランスは善玉菌2割、日和見菌7割、悪玉菌が1割。
ヒトの腸内にはおよそ1,000種類の腸内細菌が存在するというので、善玉菌の種類は200種類もあることに・・??
他にも様々な腸内細菌がありますので、引き続き調べてまとめていこうと思います!




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