お江戸旅日記3
2日目、目覚めたのは10:15
江古田のこのホテルのチェックアウト時間は10:00
いつも目覚ましを掛けない私は見事に寝坊した。
急いで歯磨きと顔を洗って着替えをし、荷物を纏めるとロビーへ向かった。
10:40 チェックアウト時間を過ぎていることは特に何も言われず、すんなりとホテルをあとにした。
今日の決まっている予定は
16:30~ 新宿 末廣亭で寄席を観る
20:00~ 浅草 餃子バーで呑む
とりあえず私は新江古田駅から新宿駅へと向かい、駅構内でうどんを食べる。
次の予定までまだたっぷりと時間があった。
前日もこの2日目の日中、何をしようかと会った皆と話していたけれど新宿御苑くらいしか思い浮かばなかった。
どうしようかと迷いながら喫茶店に入りアイスコーヒーを飲む。
noteを書き始めるが、ひっきりなしに出入りする客にカウンター席では落ち着かない。
早々に喫茶店を出る。
しかし、暑い。
そして眠い。
結局、近くのカラオケボックスで書きかけの記事を投稿してから眠った。
15:00 目覚めてスマホを確認すると、娘婿からのLINEが入っていた。そういえば昨日、一緒に寄席を観に行くのだと約束したのだった。すっかり忘れていた。
15:45 末廣亭前に到着。夜の部までまだ時間があったので、目の前のラーメン屋で腹を満たす。
食べ終えた頃、ちょうど婿婿から到着したという連絡がある。
16:15 娘婿と合流して末廣亭に入る。
まだ昼の部が終わっていなかったが中へ通され、客席の後ろの方で立ち見。
客でいっぱい会場内は笑い声で渦巻いていたが、初心者の私たちはまだ会場の雰囲気に馴染めず立ち尽くしている。
16:30 昼の部が終わり会場内の3分の2くらいの客が席を立つ。
空いた席に我々は座る。
始まるまでの間、入場料を支払った時に渡された配布物に目を通し、娘婿としばし歓談。
一つ目の落語が始まる。
林家あんこさん。私が初めて寄席を観にいこうと決めたきっかけの咄家さんだ。
夜の部が始まったばかりの会場には我々のように初めての人も多いのか、緊張感が感じられる。
まだ場の雰囲気に慣れていない私の頭には、あんこさんの噺が中途半端にしか入ってこない。
視界の隅では、小上がりの座敷席のような所で弁当を開けて食べ始める客の姿が気になる。
あっという間にあんこさんの噺は終わってしまった。
2人目、3人目と進むうちに会場の雰囲気が温まってくるのを感じる。当然、場の空気が良い方が、ウケも良くなるので笑いの数も多くなる。
つくづくこういう生の現場で最初にやるのって難しいことだと感じる。
あと気づいたのは、落語にしろ漫才にしろ手品にしろ、演者さんは〈最初のつかみ〉がそれぞれ独特で、そこにかなり神経を使っているんだろうなって事が感じられた。
〈最初のつかみ〉がスムーズにいくとその後、笑いが欲しい場所でことごとくウケる。その状態になると演者さんはとても気持ちいいんだろうなって思った。
18:45 まだまだ観ていたかったが、席を立つ。
娘婿も飲み会の約束があるということで、一緒に末廣亭を出る。
駅までの間、面白かったね、またゆっくり観たいねと感想を語り合う。
次はもっと最初から楽しめると思う。
娘婿とは駅で別れて浅草へと向かう。