『ボルテスV:レガシー』を予備知識無しで観たら失敗した話
ども!ちょこぷりんです。
今回は「映画感想」です!
巷で話題の『ボルテスV;レガシー』が劇場公開されましたので、筆者も観てきました!
筆者はボルテスVの事については"スパロボ"にて登場する位でしか知らず、本編がどのようなストーリーなのかも知りません。ロボットの見た目と武器位です。覚えているのは。
ですがネットにアップされているロボットの合体シーンなどを見るとカッコよく、これは本編も期待できるのでは!?と思い、早速視聴してきました!
…ですが、劇場はスッカラカン。来場者も30代以上の男性のみ。
おや?もしやボルテスVって不人気なのか?と、不安になりました。
そんな"ミリ知ら"かつ、ノー前情報で視聴した筆者の『ボルテスV;レガシー』の感想を記事にしました。
それじゃ、いってみよう!
①原作をリアル再現した作品
この映像作品を語るうえで一番の主軸になるであろう部分です。
"原作"であるボルテスVを"忠実に再現"を求めた作品なのだと感じました。
よく言えば現代風にブラッシュアップされた見た目。CGや現代美術で綺麗に表現された基地など、昭和のアニメから数段ヴァージョンアップされていることが分かりました。
ですが、悪く言えば"昭和のアニメ"なんですね。
こと説明調だったり、映像の間が長く感じたり。
敵側の観戦映像で、敵であろうボルテスVのカッコイイポージングが大画面で映し出されているシーンを見ると、もはや敵はボルテスVの事が好きなんじゃないか?とも思えてきました。要所要所が、ある意味殺風景なんです。
基地も島にあるポツンとしたものがそのままになっており、現代リメイク作品という目線で観てしまうと寂しささえ感じる基地になっていると感じました。
もちろん"原作"を"忠実に再現"されておりますから、ボルテスVの合体シーンや戦闘シーンは目を見張るものがあります。
現代に復活したボルテスVの勇士を劇場の大画面で堪能できたのは満足ですね。
②映画は2話分をチョイスされた映像
そうなんです。この作品は全90話のうち、2話をチョイスされてものだそうで。だもんでストーリーが浅く感じてしまいました。
ボルテスVの登場と、パイロットの主人公ら悲運の話。
おそらく、監督らのボルテスVで屈指の名シーンを流したんでしょうが、脈絡づくりのシーンが多く、かつカットが悪いためストーリーにのめりこめず。
これまた昭和アニメの性ですが1シーンが妙に長いんですよね。
さて映像の全貌について、2話分という事ですが、2話分にストーリーの補佐するシーンが別話から盛り込まれている。いわば総集編みたいなやつのようです。
ですので、本編をまったく知らない筆者でもボルテスVの主人公らや組織の関わり、敵の事情などが分かりました。うまくカット編集されているのだと思います。
てことは映画を見たところで作品として評価はできない。ってコト!?
全編視聴は必要なのでは。とも思いました。
③昨今のリメイク映画作品として視聴はできない
現代では昭和作品のリメイクが、アニメやドラマに映画と沢山出ております。昭和特撮ではゴジラやウルトラマンに仮面ライダー。アニメじゃうる星やつらにらんま1/2と。
本作品もソレと同様に楽しめる作品です!
…とは言えませんな。
上記の通り総集編なため、映画作品として見るとストーリーに覇気が無く、締まりも悪い。
そりゃあそう。だってラストである90話までいかないんですもの。
きっと見視聴のボルテスVが活躍するシーンが沢山あるはず。
ですが筆者は映画作品の目線として観た『ボルテスV;レガシー』ですから、作品を知らない筆者にとっては見劣りが勝ってしまいました。
つい"シン"シリーズなんかのストーリーを、リメイク作品に求めてしまっていたのかもしれませんね。
④ロボットCGは目を見張る。だが現代風なカットが無いため逆に見劣りする。
これも映画作品として微妙かな。と感じてしまった要因。
昭和な感じまでリメイクされているので、ロボット戦闘シーンがイマイチに感じるところが何点か感じまして。
カッコイイアクションに目を見張るCG。ですがカメラワークが静止でイマイチ迫力に欠けてしまう。
ちょっと勿体ないな…とも感じます。
比較対象がアレですが、パシフィックリムやトランスフォーマーなどのCGロボ作品と比較してしまっていたのかもしれません。
結論、作品の求めている方向性が違うので比較はできなんですよね。
パシフィックリムやトランスフォーマーはCGロボット作品のカッコよさを追求したもの。
こと『ボルテスV;レガシー』は"ボルテスV"を追求したもの。なんですよね。
ですので"ボルテスV"を忠実に再現出来ていたのではないでしょうか。
⑤フィリピン作の本編は原作の倍。90話あるらしい。
さて『ボルテスV;レガシー』ですが、本編が"GMAネットワーク"のサイトで視聴可能です。
言ってしまうと映画の内容全部見れちゃいますし、筆者が見てみたストーリーのラストもこちらで視聴が可能ですって!ナンテコッタイ!
なので、『ボルテスV;レガシー』を語るならば全話視聴が必要だと思います。
ま、字幕もなければ言語もわからず…という、雰囲気だけ楽しむ感じにはなってしまいそうですが。
ぜひ、本編フル翻訳版か、字幕版のブルーレイ発売を待つしかないですね。
ちょっと見てみた感じ絶対面白いと思うんですよね。
アクションかっこいいし。舞台衣装もCGも綺麗で豪華だし。
いまどき90話をすぐ見れる根性をもつ方は中々いらっしゃらないとは思いますがね。なにせ原作である"ボルテスV"の倍の話数ですもの!
おわりに
以上、映画感想文おわり!
映像は綺麗かつ昭和アニメのリバイバル作品として見ると良いと思うぜ。
筆者も早く全編を視聴したいと感じるほど、出来はイイと思っている。
では最後の一言で〆させていただくぜ。
【正直、コンバトラーVとボルテスVの見分けがついていないのは、ナイショだぞ。】
「それじゃ、また来週!」