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Lomokie Diary #40🇬🇭「教育週間2023 for プレズビテリアン」
私の現在の活動拠点校は、キリスト教系の学校です。キリスト教の中でも、長老派(英語名:Presbyterian プレズビテリアン)というプロテスタントの一派に属しています。
そして、11月6日(月)から11月12日(日)の7日間は、あちこちにあるプレズビテリアン系学校の教育週間で、本校でもさまざまな学校行事(文化的行事、体育的行事)がおこなわれました。
というわけで今回は、秋ないこの地で経験した、普段よりも空きない一週間をご紹介します。脈絡もなくなりそうですが、飽きないで読んでもらえたらうれしいです🍁
Let's get started!!
1.11月6日(月)
1)AM パレード
月曜日はセゲ市内を歩き回るよ!と近所の子どもから予告され、何が起こるのかと頭にクエスチョンマークを浮かべながら迎えた月曜日。
朝学校に着くと、教職員と生徒がペンやハサミを持ち寄り、なにやら総出で作業をしています。どうやらプラカードを作成しており、それらを持ってパレードをするとのこと。教育週間ということで、内容は"教育を受ける権利"や"女子教育の大切さ"について言及しています。
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中学生約300名が、セゲ市内を1時間かけて練り歩きます。マーチングバンドのようにスネアドラム(小太鼓)やバスドラム(大太鼓)を鳴らし、歌を熱唱しながらの行進です。3曲に1回は本校の職員が作詞作曲した"狂犬病対策ソング"を歌っており、教育の大切さを訴えるのみならず、地域への狂犬病予防啓発活動にも寄与していたのではないかと思います。図らずも。
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2)PM クイズ大会(校内予選会)
炎天下での町歩きを終えてひと休みしていたところ、Lomokie Come!と呼ばれて向かった先(校庭🌳)で行われていたのはクイズ大会。回答者は中学生8名、出題者は教頭先生。まわりには大勢の生徒たちがその様子を見守っています。
クイズの内容は、英語・数学・理科・プレズビテリアン教会の歴史です。
校内予選会では代表者を3名選出し、その代表者は地区大会に出場します。そこで優勝すると、月末に首都アクラでおこなわれる最終決戦への切符を得られるとのこと。全国各地にあるプレズビテリアン系列の中学校が参加しているようです。
結構おおきな大会ですね。がんばれ。
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2.11月8日(水) Worship(礼拝)
本校では毎週水曜日の1限目に礼拝の時間があります。年間計画に沿って、先生が話をしたり、歌を練習したり、時にはヘルストークを実施したり。先週のこの時間は"礼拝の心構え"について座学で学んでいました。そしてこの日は、特別にプレズビー教会の牧師さんがいらっしゃってなにやら大事そうな話をしています。何を話しているのか気になるところではありましたが、この時間Lomokieはとある先生につかまってアダムとイブについて説かれておりました。牧師さんの話の内容が頭に入ってこないよう。
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3.11月9日(木) 有志発表
いつもどおりの木曜日かと思いきや。
休み時間になるやいなや、生徒たちがそわそわし始めました。なにごとかと思い近くにいた先生に尋ねると、どうやら"Talented Show"なるものが催されるとのこと。内容から、日本でいう"文化祭の有志発表"のようなものだと理解しました。オープニングの合唱にはじまり、衣装をそろえてのダンスや力強いスピーチ、演劇など、どれも見事です。そしてそのステージの横で三角巾とエプロン、マスクをつけた女子生徒たちが作っているのは、パインジンジャージュース、ミートパイ、ガーナ食の代表であるバンクー。食べ損ねたのが悔やまれます。
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4.11月10日(金) スポーツ大会
金曜日は学校対抗のスポーツ大会だからね、スカート禁止!ストレートドレス禁止!運動着で来ること!と言われて迎えたこの日。上下ジャージ&スニーカーで出勤すると、意外と普段どおりオシャレなガーナ服で来ている女性職員も多く、あれ?と拍子抜け。もちろん何人かはしっかりズボンでしたが、デニム生地の人が多く、ジャージは私だけ。
いいんだ、これが私の本気。
このスポーツ大会の参加校は、近くにある別のプレズビテリアン系学校と本校の計2校。会場は相手校のグラウンドということで、みんなで15分ほど歩いて向かいます。
主な競技種目は、フットボールとバレーボール。生徒たちが全力でボールを追いかける姿を見ていると、
♪夏が始まった合図がした〜
Mrs. GREEN APPLEの「青と夏」が頭の中に流れ始め、養護教諭としてアドレナリン全開で臨んだ球技会や体育祭の数々を思い出します。
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先生同士の試合もあり、気がついたら屈強な男性教員に混ざってバレーボールに参加していました。先生方みなさんナイスプレー!校長先生の機敏な動きに驚き。私はこの学校(幼小中の一貫校)にきてからの数ヶ月間、体育の授業がおこなわれているのを一度も見たことがありません。はてさてみなさんどこでバレーボールを学ぶ機会があったのか不思議に思って尋ねたところ、どうやら高校と大学で習うようです。ほう。
そんなこんなでLomokieは(学生時代応援部だったこともあり)完全に応援担当。手を叩き、この場で覚えた声掛け"ナイスワン!"を連呼し、終始チームのエンパワメントに努めました。そしてコートチェンジの際に退場。
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その頃女性職員はというと、校庭の日陰で輪を作り、なにやらわいわいたのしそう。Lomokie Come!と呼ばれて中に入ると、普段子どもたちがしている遊び(日本でいうところの"かごめかごめ"や"はないちもんめ"系の遊び)を、先生方が全力でプレイしています。そしてそれを取り囲む子どもたち。以下の写真は、手を叩きながらひとりひとり"女の子の名前"を挙げていくゲームです。「ガーナ人の名前知らないよー」と嘆いたら「日本人の名前でいいよ」と言われたので、ひたすらにガーナ女子隊員の名前を挙げ続けました。小学生にもどったような、そんな時間。
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その横では、ルドゥというボードゲームをする生徒も。ルールはいまいちわからず。
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スポーツ大会の終わりには、ミートパイとコーラをもらいました。葬式や結婚式をはじめとする行事のたびにこのようなリフレッシュメントが配られますが、お金はどこからでているのだろう、準備にはさぞかし時間がかかるだろう、と気になるところです。
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学校対抗の行事ということで他校の先生も来ており、新たな出会いがたくさんありました。下の冊子は、この日にはじめてお話した先生が見せてくれたものです。教会が発行している冊子で、環境問題について書かれています。この先生は、ガーナ(というかこの地域)では珍しく"ポイ捨て反対派"です。息子さんにもごみ袋を持ち歩かせているほどの徹底ぶり。聖書に基づいてそう考えているそうですが、キリスト教徒でもポイ捨てする人はしているわけで、そこは人によるのかと思ったり。
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"私たちの住むこの地球は神が創造した"
5.11月12日(日) 日曜礼拝
日曜日は、教職員全員と生徒50名でプレズビテリアン教会へ。私も、ヘッダー画像の布で仕立てたワンピースで向かいます。
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これ毎週作ってるのすごいなぁ
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"教育と国の発展"について
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恐れ多い場所に座らせていただきました
プログラム終了後は、大好きなアサナ(とうもろこしジュース)。
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そして、アボロと呼ばれる"とうもろこし粉と砂糖を練ってあれこれしたものをプランテーン(食用バナナ)の葉っぱで包んだガーナフード"に初挑戦。葉っぱの香りがなんとも柏餅のようで、食感は固めのまんじゅう、ほんのり甘い。言われてみれば餡子が合いそうな、そんな感想です。
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そんなこんなの一週間でした。
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これからも気の向くままにちょbitずつ投稿していきますので、ガーナでの暮らしについて、一緒に知っていってもらえたら嬉しいです。
JICA海外協力隊 2022年度4次隊 まこし