Lomokie Diary #15🇬🇭「相手を知るということ〜お葬式〜」

2023年6月19日 04:23

こんにちは。Lomokieです。
本記事のテーマは、「相手を知るということ」です。キーワードは、以下の3つ。
#大音量 #ガーナのお葬式 #相手を知る

１．スピーカーからの大音量

ガーナのお葬式や結婚式が賑やかだという話は以前にしたとおりです。とにかく音楽は大音量だし、司会者さんもマイクに向かって全力で喋ります。

そして今回、すべての始まりは一昨日(金曜日)の朝のことでした。以下、時系列でお話します。

1)金曜日

朝6:30に目が覚めて少し経った頃、裏の家から大音量が流れてきました。スピーカーからの割れるような大音量。どのくらいの大音量かというと、アプリ「Sound Meter」によると70dB前後。そしてこれがとにかくアップテンポ！低周波音がズンズンズンズンズンズンとよく響き、キュイーン⬆というサイレン音が時々登場するタイプの音楽です。

窓の外を確認したところ、赤と黒のテントが見えました。どうやらお葬式のようです。そして夕方16:00くらいに帰宅すると、朝と変わらぬ大音量。日没くらいには終わるだろう、という私の予想は見事にはずれ、結局この日は26:00(翌日の2:00)になっても止まず。低周波音の振動がズンズンズンズンズンズンと壁をふるわせ、机をふるわせ、ベッドをふるわせ、何をしていても音楽がからだに響く…睡魔がスピーカーに負けてる、そんな時間をしばらく過ごしました。

2)土曜日

朝5:30に目が覚めると、辺りは静寂。
昨晩の寝不足を解消すべく、二度寝三度寝しようかと思いきや、8:30を過ぎた頃から再び大音量が聞こえてきました。ええっ今日もお葬式？この大音量はいつ止むんだろう…今日こそは14:00くらいに終わるはず…という私の願いは見事に届かず。日が暮れ、21:00にようやく落ち着いたかと思いきや、21:30に復活。ズンズンズンズンズンズンと響く低周波音。ええっ…儚すぎた静寂時間…
結局この日は、23:30を過ぎてもなお音楽が続くなか、就寝しました。

3)日曜日(AM)

朝4:00に目が覚めると、辺りは静寂。
やったー！と思いきや、8:30を過ぎた頃から
再び大音量が聞こえてきました。ズンズンズンズンズンズン…ええっ今日もお葬式？いいかげん頭痛が…

２．相手を知るということ

日曜日の午前中の時点では、この「大音量」に焦点を当ててnoteを書こうと思っていました。"いかに音量が大きいか"、"いかに低周波音がからだに響くか"、"いかに耳への影響が大きいか"など。でも、午後になって外に出かけ、近所の人に話を聞いた今は、大音量よりも「ガーナのお葬式」について共有したい、そう思っています。次は、そんな心境の変化があった日曜日の午後について綴ります。

日曜日(PM)

長時間大音量を聞き続けてあまりにも耳がしんどくなってきたのと、そもそも本当にお葬式なのかな？という疑問が生まれ、とりあえず様子を見に行ってみることにしました。

ズンズンズンズンズンズン…近づけば近づくほど大きくなっていく音楽…あぁこれ以上は耳が限界…帰ろうかな…

その時、黒い服を来た女性と目が合いました。チャンス！とばかりに「何をしているのですか？」と尋ねたところ、「このポスターをご覧なさい。」と。そこには男性の顔写真が載っており、"Aged 47"と書かれていました。
そう、行われていたのはやはりお葬式で、しかも享年47歳…若い…

そしてその帰り道、「Lomokie！」と別の女性に声をかけられました。"この地域のお葬式についてもっと知りたい"旨を伝えたところ、「教えてあげるからうちにおいで！」と。
以下、その女性からきいた"お葬式の流れ"です。※同国内でも地域によって違う可能性があります。

(金)遺体を故人の家に運ぶ
(土)埋葬する
(日)Thanks-giving: 教会に行き、埋葬まで無事に済んだことを神に感謝する
(月)遺族が故人の家に集まり、これまでの葬式の経過について話し合う
(火)遺族がそれぞれの家に戻る

お葬式は金曜日から火曜日まで5日間かけて行うものらしいです。

そんなわけで、家に帰った現在(日曜日19:30過ぎ)もまだまだ大音量は続いています。なんなら火曜日まで続くかもしれません。~~ええっ…~~でも、過去2日間に何が行われていたのか、今日何が行われているのか、明日に何が行われるのかを知った今、知る前よりも寛容になれていると感じます。不思議。(いや、こんなことゆってるけど、単に諦めの境地に達しているだけかも…)

３．最後に

大音量に降参しそうになっていた時、日本の家族や友人、同期と話せたことで心にゆとりが生まれて次なる行動が可能になりました。感謝！

そしてやはり耳栓欲しい…
どこかで売ってるかな。

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いやーearにまつわるお話を最後まで聞いてくださり、ありがとうございましたっ

これからも気の向くままにちょbitずつ投稿していきますので、ガーナでの暮らしについて、一緒に知っていってもらえたら嬉しいです。

JICA海外協力隊 2022年度4次隊 Lomokie