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Lomokie Diary #35🇬🇭「風邪予防とかけまして」
9月8日(木)、その日はお昼をすぎたあたりから、いつもに輪をかけて変でした。
食欲がなく、レモンを絞ったアサナ(メイズジュース)でおなかいっぱい。家の鍵を二度ほど紛失しかける。午後に何度もGood morningって言っちゃう。
道端で休む黒い山羊に躓きそうになりながら(ギリギリ避けた)家に帰り、頭痛・関節痛・喉の痛みを覚えながら検温をしたところ、
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思いのほか高くて驚きましたが、そんな body temperatureにテンパっちゃ…うことなく、そこは冷静にJICA(ボランティア調整員さん・健康管理員さん)へ報告し、とりあえずマラリア検査をするように指示を受けました。
ガーナにきて最初の研修期間に配布された検査キットを開封し、使用方法を確認しながら恐る恐る実施。
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その結果は…"invalid;無効"
マラリアの予防薬(マラロン)は毎日欠かさず飲んでいますが、検査結果が無効と出てしまった以上は感染の可能性を否定できません。
この時点でなるべく早めに任地の病院に行くことになりました。
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病院は、診察前や検査前にその都度お金を支払うシステム。実は2度目の受診のため、領収書をもらうのも、診断結果の記入を所定のノートにお願いするのも、慣れたもんです。
「リアルネーム(本名)さーん」と呼ばれて受付へ行くと、「Lomokieの本名〇〇って言うんだね」と言われて苦笑い。Lomokieとして生きている私にとって、ここは我が任地においてリアルネームで呼ばれる唯一の場所。
受付の後はバイタル測定。
非接触式の体温計で検温したところ…36.5℃。
いやいやいや、んなわけないって。全細胞が「熱あるよ」って言ってる。私もそう思う。
このタイプの体温計って、汗をかいておでこが冷えると数値が低く出てしまうんですよね。それを経験上知っていたため、腋窩式で測りたい旨伝えて測り直すと…38.6℃。ほら。
続いてマラリアとコロナの検査をしたところ、どちらも陰性。血液検査の結果、腸チフスと診断されました。
実は人生2度目の腸チフス診断。5月8日にお腹を壊して受診した時も腸チフスと言われました。ただ、この腸チフス、偽陽性(本当は違うのに腸チフス判定が出てしまうこと)がとにかく多いとのこと。私もちゃんと日本で予防接種受けてきたし。前回はきっとただの食あたり(心当たりあり)で、今回はきっとただの風邪。
ちょっと高圧的で言われたことを聞き返すとあからさまに嫌そうな顔をする(されても聞き返すしかないけど)医師からは、「食べる前には水と石鹸で手を洗いなさい。」との指導を受けました。それはよく分かってる。よく分かってるけど、食べる前に手を洗う環境が常日頃あるわけではないんだよな。少なくとも活動拠点校にはない(なんとかしたい)。せめてアルコール消毒液をちゃんと持ち歩こう。
そんなこんなで無事に受診を終え、トロトロ(乗合バス)とタクシーで家に帰りました。
そして今回も今回とて、まわりの方々にはたくさんお世話になりました。
JICAのボランティア調整員さんや健康管理員さんはもちろん、教頭先生をはじめとする活動拠点校の先生方からもあたたかいメッセージをいただき、配属先の同僚はわざわざ病院まできてくれました。
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かつお節の味がして辛さは控えめ
野菜、チキン、ティラピア入
おかげさまで症状自体は数日ですっかりよくなりましたが、抗生剤は21日(木)までの2週間分処方されています。薬剤耐性菌を生み出さないために、ぜんぶ飲み切らなきゃいけない。そしてこれがめちゃめちゃ苦い。口に入れたそばから溶け出し、0.5秒で飲み込んでもふわっと広がる風味。
以下、処方されたお薬です。
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シロップタイプ
⬆これはチョコバナナの味がして飲みやすかったです。「〇ー〇ー〇」というのは、「朝1回分ー昼1回分ー夜1回分」という意味。
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⬆これは最初の2日間ほど服薬しました。
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「卵・牛乳・アルコールは避けなさい」
と書かれています
⬆これが例の抗生剤。朝晩に一錠ずつ。飲みきるぞ。
さて、最後はみなさまお待ちかね、
謎かけクイズの時間です。じゃじゃん。
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「風邪予防とかけまして、協力隊活動と解きます。その心は?」
答えは下のほうに。
どちらもVC(ビタミンC、ボランティアコーディネーターさん)が大事でしょう。
でした。
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これからも気の向くままにちょbitずつ投稿していきますので、ガーナでの暮らしについて、一緒に知っていってもらえたら嬉しいです。
JICA海外協力隊 2022年度4次隊 まこし