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🇻🇳ベトナム寺に突撃して仲良くなった話。

inベトナムと見せかけて2024年冬、日本での出来事。

日本にはベトナム人の住職さんがいて、建物もベトナム様式のベトナム寺院がいくつかある。

この記事はそのうちの一つ埼玉県越谷市にある南和寺にフラッと訪れ、住職さんに声をかけられて在日ベトナム人と一緒にご飯を食べて、踊りの練習をした話。part1

日本のベトナム寺院

日本にもベトナム様式の装飾を施し、ベトナム人の住職さんがいるベトナム寺院があるのをご存知ですか?

埼玉県本庄市「大恩寺」

有名なのは埼玉県本庄市にある「大恩寺」。コロナ禍で帰国困難、貧困、失業に陥る在日ベトナム人の支援はメディアからも注目を浴び、住職のティック・タム・チーさんは2022年に第57回 社会貢献者表彰も受賞しています。


今年の1月ごろ、私も初めて日本のベトナム寺院の存在を知って興味を持ちました。実際に訪れてみたいけど大恩寺は遠かったので近くのベトナム寺院を探しました。

埼玉県越谷市「南和寺」

google mapで検索して出てきたのがこちらのお寺。ナム・ホア寺です。

日本人がフラッと訪れて良いものなのか、何曜日にやっているのかもインターネットにある情報だけではわからず。こういう時こそ行動あるのみ!と思って電車とバスを乗り継いで行ってきました。

情報源0で南和寺へ

バス停を降りたそこは、たどり着いたのは閑静すぎる街のはずれ。「しらこばと水上公園」があるらしいけど、潰れたのかしら、冬の冷気がそうさせているだけなのかしら、とても寂しい感じ。

そこに現れたカラフルなベトナム寺院!

寺の前に女性の方がいたので声をかけてみると、土日には法要もあって人がいるが平日の今日はお休みらしい。ついでに「写真撮ってあげるよ!」とその方にパシャパシャ写真を撮られました。このフレンドリーさ、東南アジア感、懐かしい!笑

あーあ、せっかくここまできたのに何も得られずに帰るのかなあ。と少し落ち込んでいると、どこからか声が。

真正面横の建物から誰かが扉から顔を出している。少し近寄ると、「日本人ですか?お昼ご飯、一緒に食べましょう」とご飯に誘われた。

なんとラッキーなんだろう!
1時間半かけてここまできて帰るわけにはいかないし、お邪魔しよう!

ってことでついにお寺の中に入ります。

はじめての精進料理

中に入るとご飯を食べている在日ベトナム人が15人ほどいた。休日はやはり、もっと多く集まるとのこと。

昼食はまさかのバイキング形式で、食べ物は全てお肉を使わない精進料理。

気になるお味は、、
辛くはないしまずくはないんだけど、なぜだろう、口にあわない。でも、お寺で出されたご飯を残すなんてことはできないのでお坊さんにいろいろ話を聞きながら完食。

私を中に招いてくれたトミィは住職さんではなく、大正大学で仏教を学んでいる修行の身らしい。後に住職さんと会うことはできました。

急遽、踊りの練習に参加!?

食べ終わり際にトミィさんから「これからみんなが踊りの練習をします。一緒にどうですか?」と。

ここまできたら何でもやって、いろいろ学ぼう!と初対面5人ほどのベトナムレディーたちと踊りの練習をしました。

踊りといっても、来月に控えるベトナムの旧正月の法要のオープニングで披露する伝統的なもの。見様見真似で雰囲気だけ合わせる。
みんな優しくて、急に現れた日本人にも上手な日本語で教えてくれました。

本番は伝統衣装のアオザイを着る

意外と練習時間が長かったのでひと足先に帰りましたが、5月の花祭りの際には私も本番で踊ることになります^_^

帰り際に正面の建物をみると、法要が行われていました。

ギンギラギンに光るお釈迦様に向かって深くお辞儀をする人々。日本人の私にとっては異様にも見える不思議な光景でした。

そして、獅子舞の練習に励むメンズたち。

仮説検証

「日本のベトナム寺院は在日ベトナム人と社会福祉制度、地域の日本人を繋ぐ福祉の拠点なのではないか」という仮説を持って行った今回のベトナム寺院訪問。

実際にそのような機能を果たしているのかは科学的に述べられるほど情報収集はできなかったのですが、福祉で大事な「相互の思いやり」は確かにありました。

急に現れた日本人をお寺の中に招いてくれて、ご飯を出してくれて、輪に入れてくれて、本当にありがたかったです。

まだまだ深掘りしようがあるなと、再び訪れることになります。


to be continued…

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