生きやすくなるヒントをもらったような気がする
先日の土曜日、市が主催の「冬季防災訓練~宿泊~」に参加しました。
防災訓練は、毎年夏と冬に開催していたけど、コロナで中断。
今回はコロナ以降、初の開催だったそう。
加えて、能登半島地震以降に、参加募集を開始したので、
かなりの倍率だったらしい。当選できてラッキーです。
開始日の集合時間14時から、解散日の8時まで
訓練と講座がみっちり入ったプログラム。
応急手当、停電対策、雪害対策、救助救出訓練、お湯ポチャレシピ等々、
実際に手を動かしたり、たくさんの話を聞き、段ボールベッドで寝て、
朝食を食べて解散しました。
段ボールベッド+寝袋での睡眠は、身体がバッキバキになり、解散した日は、家でぐったり。
体験した内容の詳細は、また別途書きますが、思い返すと、避難に限ってではない、生きるヒントを見つけたような日でもありました。
印象的だったプログラムは「防災クイズ」
防災マスターが、学校にいる場合、スーパーにいる場合、外を歩いている時など、いろんなシーンで「地震が起きた時」の一次行動をクイズとして出してくれます。参加者は、A・Bの二択で正解だと思うほうに、手を挙げます。
防災マスターは、正解を伝えるとき
「これがいつでも最善かはわからないけど」と度々、話していました。
普通のクイズなら「なぜ正解がないのか」と思ってしまうけど、
今回は、正解がないことに納得できる。
それは、たくさんのニュースを見てきたからでもあり、この訓練が始まった時のオープニングでも話されていたから。
「常に『正解』の行動をとれるようにするのではなく、
『とってはいけない行動』を覚えてください」
正解の行動をとろうとすると、覚えることはたくさん出てきてしまうし、状況によって「正解」は変わる。
この言葉を聞いて、正解を探しがちな私は、命の危険を感じた。
同時に「正解ではなく、してはいけないこと」を意識することは、避難時の行動だけではなく、避難所での生活、いや普段の生活でも、少し生きやすくなるのではないかと思った。
たった1泊2日でも、普段一緒に居ない、全く知らない、不特定多数の人たちとの生活では、気になることが多少なりあった。
そもそも「なんで気になるんだろう?」と考えてみると、
きっと私の中に「正しい、正解」と思うものがあるからだと思った。
だから、気になることに遭遇した時、
「この人は『してはいけないこと』をしてるんだろうか?」
と考えてみると、さほど気にならなくなったのです。
「正解」を見るよりも「してはいけないこと」で見ると
許容の範囲が広がり、少し生活しやすいな…
と、新しい発見をいただいた体験でもありました。
防災訓練についての体験レポートは別途書く予定です。