読書の秋2022「11人いる!」
皆さまこんにちは〜。
今日はマンガの感想を書きたいと思います。文章作品ではないのでイレギュラーですが、ぜひ書きたくて。70年代とかなり前の作品ですが、皆さんにもぜひ読んで頂きたいのです!
「11人いる!」萩尾望都さんの作品です。
お話は宇宙大学の最終試験場、宇宙船白号。10人のはずの受験生が何故か11人いる!非常ボタンを押したら全員が不合格になってしまう。密室状態の中でそれぞれの事情を抱えた11人が時に力を合わせ、時に牽制しあいながらサバイバルしていく姿が描かれます。余っている一人とは一体誰なのか?!
はじめてこの作品に出会ったのは中学2年の頃。時間を忘れて没頭しました。その緻密なSF的構成、ミステリーとしての質の高さに圧倒され、主役の二人のちょっと変わったラブストーリーにもときめきまくりでした。それまでもSFマンガは好きで、鉄腕アトムやサイボーグ009などの名作も読んでいましたが、それらとはまた全く違う世界。読んだのが昔過ぎて忘れてしまったけれど、海外のSF小説を思わせる世界観だったのです。
一番印象に残っているのは爆破シーンとプロポーズのシーン。特にプロポーズのシーンでは、「ちょっとぉ!こんなセリフさらっと言える?実はプレイボーイの素質満載でしょ!でも嬉しい!」…と、キャラと一緒に喜んでた私です。日常のひとコマとしてそんなシーンがストーリーに組み込まれていて、特に盛り上げてはいないのに印象的。やはり、演出の素晴らしさも半端ないです。
萩尾さんの作品はたくさん読みましたが、私のイチオシはこの「11人いる!」です。女性にも男性にも若い方にもお年を召した方にもオススメです!ぜひ読んでみてくださいね!
萩尾望都さん、素晴らしい作品をどうもありがとうございました!