「可愛い子には旅をさせよ」タダでは旅に出せない!?
こんにちは
探究教室「きときとの杜もり」です。
今日もお読みくださりありがとうございます。
読んで実践するだけで、子どもとの関係がフカフカになり、子育てに自信が持てるようになるブログを書いています。
今回は「可愛い子には旅をさせよ」というけど、
今時タダでは旅に出せない!?という話しをします。
このブログを読むことで、幼児期や児童期に大切なことの肝が分かり、何を今子どもに学ばせればいいのか分かります。
「可愛い子には旅をさせよ」
言わずと知れた格言です。
でも今の子たちは事前準備なしに旅をさせると潰れます。
それはなぜなのか?
どうやって準備をすればいいのか?
お話していきます。
ではスタートです。
どうして子どもを旅に出せなくなったのか?
今の子どもたちをいきなり旅に出せないのは、
経験が不足しているからです。
どうでしょう?
あたりまえすぎますか?
以下、もう少しお付き合いください。
今の子どもたちの経験不足はこんなに生活に影響しています。
・失敗を乗り越えられず潰れてしまう
・コンテンツに溢れすぎている
・余白の時間がすごせない
今の子どもたちの現状がわかりますでしょうか?
・失敗を乗り越えられず、潰れてしまう
お子さんは、自分ができないこと、失敗したことを話せますか?
失敗を乗り越えるためには、まず、現状を把握する必要があります。
その時に、自分ができていないことを十分に認めることができるでしょうか?
テストで低い点をとっちゃった。
跳び箱が跳べないの。
漢字がうまく書けない。
こんな小さなことを言葉にすることができていれば、自己認識が進んでいる証拠です。
何を聞いても
「分からない」
「なんとなく」
「忘れた」
を繰り返している子は、自分のことに目が向きにくく、自分のできていないことを認めることが苦手な傾向があります。
・コンテンツに溢れすぎている
私たちは一日何時間スマホを見ているでしょうか?
内容はそれぞれ違っても、多くの時間、スマホに割かれています。
子どもたちも同じで、
スマホ、タブレットなど学校でも使用することが増え、デジタルのコンテンツに触れている時間が増えていると思います。
デジタルは脳の成長を妨げるという研究結果がありますが、
今回取り上げているのは、コンテンツに溢れすぎていて、一見未知のものがないかのように思ってしまうことの問題点です。
デジタルコンテンツは、効率的で分かりやすいですが、実際に体験できるわけではありません。
跳び箱の動画を毎日見続けても、跳べるようにならないのと同じです。
・余白の時間を過ごせない
お子さんは何もせずにぼーっとしている時間はありますか?
幼児の子供たちは、時間さえあればごっこ遊びをしたり、歌を歌ったり自分の世界に没頭するものです。
しかし、兄弟が少ないことやスマホの登場によって、子供に余白がなくなっています。
旅に出るときには、予想外のことが次々起こり、その都度問題を解決していかなくてはなりません。
そのときに必要なのが、プランニングです。
このプランニングは失敗を繰り返した結果、身につく力です。
子どもの余白はこの失敗を繰り返し、プランニング力をつけるためには、本当に重要な時間になります。
このように、今の子どもたちは、旅をさせていきなり失敗を体験させると
折れて潰れてしまいます。
特に、中堅校で大学までストレートで学び
就職をしたときの挫折に耐えられず、退職。最悪の場合、世の中との接点を絶ってしまうこともあります。
では、「可愛い子には旅をさせよ」ではないのかというと、もちろん子どもは旅に出さなくてはなりません。
現代の生活では多くの場合、経験が不足しているからです。
事前の準備、
幼児期から児童期に身につける力が大切なのです。
幼児期、児童期に身につける力は
自分を理解する力と
コミュニケーション力です。
細かな話は長くなるので、今回は
今日からできる簡単な声かけをお伝えします。
それは
「◯◯してみてどうだった?」
です。
そして、質問したら
「うんうん、いい経験をしたね」
といいことも悪いことも良い経験として
褒めてあげてください。
例えば、テストがあった時
「テストしてみてどうだった?」
「あんまりできなかったよ」
「そうか。いい経験だったね」
「え?できなかったんだよ?」
「今回は点数が取れなくても先のことを考えればいい経験だね」
と全ての経験を肯定してみましょう。
最初はなかなか話しづらい、
「分かんない」「覚えていない」と言うかもしれませんが、
続けていれば、必ずベラベラと自分を振り返っておしゃべりをするようになります。
子どもが自分のことを語り始めると
日常の全てが貴重な体験になり、
世界が変わります。
子どもとの関係がフカフカになり、
もっと子育てを楽しむことができます。
是非、「いい経験だね」ってたくさん声をかけてあげけください。
「可愛い子には旅をさせよ」は事前準備が必要というお話でした。
それではまた!長文お付き合いくださり、ありがとうございました。
つながって学ぶ
「きときとの杜」