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事例集3 個性がつよいあきとくん

探究教室「きときとの杜」に通うとこんな子になります。

個性が強くて、周りの子とちょっとなじめない「あきとくん」のおはなし

あきとくんは、小学3年生の男の子
好きなものは、スパイダーマンと電車。

大人には、誰にでも話しかけてフレンドリー。
しかし、話始めると止まらない。

同級生の友達と仲良く遊びたいけど、話が合う子はあまりいません。
大人にしゃべり始めると止まらないけれど、友達にはなかなか話しかけられません。

「将来は車のデザイナーになりたい」
毎日電車や車の絵をかいています。

お家の人や先生には、「あきとは、夢中になりすぎて周りが見えていない」とよく言われます

学校のテストは簡単だけど、忘れ物と整理整頓と友達と仲良くするにいつもバツがつきます。

お母さんは、あきとくんの将来が心配です。
「好きなことだけでは生きていけないのに、どうしたらいいのだろう」

あきとくんは、最近近所にできた「探究教室」に通っています。
そこでは、好きな場所で自分の好きなものを調べたり、作ったりすることができます。

ある日の自主学習のテーマを決める「質問会議」で、こんなことを言われました。

あきと「今日はev車の仕組みを調べようと思うよ」
友達「なんでそのテーマにしたの?」
あきと「車が好きだから」
友達「どんな車に乗りたいの?」
あきと「本当は空陸両用みたいのがいいと思っているんだけど、まだ調べていないんだよ」
友達「私、未来のお話作っているよ、あきとくん一緒に未来のデザインやってみようよ」

そんな会議があって、その日はみんなで未来の世界について、考えたことを自主学習にまとめることにしました。

その日の振り返りで「あきとくんの車の話からテーマが決まって面白かった」
という意見が出ました。

あきとくんの興味が友達の学習を深めたのです、

あきとくんは嬉しそう。

次の「哲学対話」の時間は「未来に必要な発明は?」になりました。

教室の先生からの振り返り
「あなたのプロセス」では
「あきとくんのクリエイティブな発想がみんなの学びにつながりました」と書かれていました。

先生からは
あきとくんがデザインしたものを教室のブログにアップすることを勧められています。
アップしたものをほかの人がブログに使うことがあります。

「自分がやったことがほかの人の役に立つのがうれしい」
「これまで毎日書いていたデザインが、お母さんにもいいって言ってもらえるのがうれしい」
「難しいことを言っても、ちゃんと聞いてくれるのがうれしい」  

先週は、探究教室で調べている間に、都内でカーデザインの展示会があることを知り、家族に連れて行ってもらいました。

年上の友達もできて、同級生の友達ともスムーズにコミュニケーションを図ることができるようになりました。

すっかり教室の友達と仲良くなったあきとくんを見て

お母さんは
「カーデザインのイベントに連れて行った時のあきとの生き生きとした感じがとてもうれしかった。」
「個性的で心配だったけれど、思いっきり自分の好きなことをさせてあげよう」
と、あきとくんに任せることが増えたそうです。


自分の個性を見つけ、受け入れ存分に発揮できる
そんな場が子供を勇気づけます。


自分の世界から自分を高める
つながって学ぶ「きときとの杜」

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