「学校に行きたくない」と言われたら?低迷期にやれること
ある日突然「学校に行きたくない」と言われた。
昨日まで普通に学校に行っていたと思っていた。
なんでうちの子だけ?何があったの?
不登校支援や探究教室を運営している「きときとの杜(もり)」です。
読んで実践するだけで、子どもとの関係がふかふかになり、子育てがもっと楽しくなるブログを書いています。
ここ何回か、不登校や登校しぶりについての記事を連投しています。
今回は、不登校の「混乱期」を過ぎて安定(低迷)してきたときに親はどうしたらいいのか?を書いていきます。
この記事を読むことで、まだ見ぬ我が子の不登校に見通しをもって安定した気持ちで対応することができるようになります。
では、「低迷期」にはどうするか、スタートです。
混乱期が過ぎると
家での過ごし方が安定してきます。
ずっと寝ている。ずっとゲームをしている
この状態が低迷期です。
見ている私たちは
「こんなにずっとサボっていて大丈夫かしら?
こんなに好きなことだけしていて大丈夫かしら?」とドキドキハラハラ。
心配で、まさに低迷期を過ごしてしまいます。
そんな時、ちょっと考えを変えて
「だんだんと安定してきたんだ」と考えていただきたいと思います。
この間にしておきたい大切なことは
「自分の時間を大切にすること」です。
これは保護者も子どもも両方です。
低迷期に1番たどりたい段階は
エネルギーを貯める→
エネルギーの溜まりを実感する→
何かしてみようをキャッチできるようになる→
行動の幅を広げる
です。
これを保護者の方も同じように
自分のために時間を使って
感じていただきたいのです。
こんな事例もあります。
Aちゃんは、小学校4年の時から不登校傾向になり、5年生の夏になってからぱたっと行かなくなってしまいました。
お母さんは子どもの不登校に慌てていましたが、Aちゃんが5年生秋に、第二子を妊娠しました。
Aちゃんはこの時まだ、一日中寝ている、YouTubeを見ているという感じでした。1番大変だった時にはお風呂にも入らず、無気力なことが目に見えて伝わりました。
混迷期は続いていましたが、お母さんは妊娠によりどこか吹っ切れて、自分の身体と小さな子に集中することにしました。
Aちゃんに変化が起きたのは、赤ちゃんが産まれてからです。
赤ちゃんのお世話を手伝ってくれるようになり、お母さんはAちゃんに助けられることが増えました。
Aちゃんは、6年生3学期に急に学校に行くことを決め、週一登校を始めました。
そこからは本当に早く、卒業時には週3登校し、中学校も自分のペースで通っています。
新生児誕生という転機があったことで、
・保護者の目線がAちゃんからそれたこと
・家族の中で役割を見つけ、「ありがとう」でエネルギーチャージできることにAちゃんが気付いたこと。
この2点が重要でした。
低迷期というと出口の見えないトンネルのように思うこともあると思いますが、
安定期と捉えてもらって
エネルギーチャージに必要な時期なんだ!と
腹を括っていただきたいと思います。
ここで、3日までにした
「行きなさい!」と言い続けたことが効果をもってきます。
3日間ブレずに「行きなさい」といろいろ手を尽くすことで、
低迷期の「本当は行って欲しいのに」と迷う保護者の気持ちのブレを無くすことかできます。
保護者が安定すると
子どもは不安を口にすることができるようになります。
是非、低迷ではなく安定のチャージ期と捉えてみてください。
次回は、低迷期のエネルギー回復のサインについて書きます。
今日もお読みいただきありがとうございました。
みなさま、お健やかに。
つながって学ぶ
「きときとの杜(もり)」