デザインのある小さな売店「DESIGN STAND OSAKA」を開催します
「大阪の今を熱く表現する。そんなデザインイベントは開催できないか」
そんな想いを、いつもお世話になっている大阪のデザイナー「江口海里」さんから聞いてしまった。
大学でデザインを学んでいた訳でもないのに、無印良品に就職したことでデザインの楽しさを知ってしまい、遂には自分のお店まで開いてしまった私には、そのテーマは大好物。
その日から、デザイナーでもなんでもない自分が、どんな形ならイベントを面白くできるか、頭の片隅で考え続けることになった。
そして、江口さんは今年の9月13日〜9月16日の4日間。
大阪のいろんな場所でゲリラ的に開催される自律分散型デザインイベント「DESIGN WEEKEND OSAKA」を開催すると発表したからには黙っていられない。
デザイン雑貨大好きなドケットストアも、ホームタウンである大阪で最大級の力を注ぎ込んだ出店をするしかない。
そしてできることなら、大阪以外の人も来てくれるような熱い熱いイベントにしたい!という想いで準備をして挑むことにした。
今回はそんな、ドケットストア企画のイベント「DESIGN STAND OSAKA」をご紹介したい。
DESIGN STAND OSAKAって?
DESIGN STAND OSAKA(デザインスタンドオオサカ)は、「デザインのある売店」という意味合いで作った造語だ。
ガソリンスタンドやコーヒースタンドといった気軽に立ち寄れるお店的な意味合いに由来したものだけど、そもそもスタンドをお店という意味で使ってるのは和製英語らしい。
もちろん「デザイン」という言葉を広い意味で捉えれば、世の中の全ての商品にはデザインが関わっているのだけど、あえてここでは「店主がデザインという要素を強く感じた良い商品」を売っているお店だと思ってもらえれば嬉しい。
かつてあるデザイナーさんに、「無印良品はデザインのあるホームセンターだね」と言われたことが15年以上頭に残っていたこともあって、今回はデザインのある売店というものを主軸にテーマを作った。
せっかくのデザインイベントなのだから、最新の話題アイテムにも触れてもらいたい。なので最高の目玉商品を用意しました。
そんな想いから今回は「teenage engineering」のアイテムの展示。
さらにそれだけに留まらず、体験、そして販売も行わせていただくことになった。
スマートフォンが話題となっている「Nothing」ともデザイン面でタッグを組んでいる「teenage engineering」のアイテムはかっこよさだけでなく遊び心もたまらない。
更に新作アイテムも含めてこれだけ触って体験して買えるイベントは、日本全国を見回しても他にやってないと思うので、これだけでも自信をもって立ち寄る価値があるとオススメできる。
もちろん、ドケットストアで取り扱いしている商品も選りすぐりをもって販売する予定だ。
ぜひ物欲をくすぐられる売店でのお買い物を心ゆくまで楽しんでもらいたいと思う。
あなたのSTANDをDESIGNするヒントに
「DESIGN STAND OSAKA」というイベント名には、実はもう一つの意味が込められている。
それは「スタンドをデザインする」。つまりはお店作りのヒントとしての側面だ。
冒頭でご紹介させていただいた江口海里さんも、実はデザイン事務所の1Fにお店を昨年から構えている。
デザイナーさんがお店を構える流れは実は少なくなく、東京のTENTさんのTEMPOや、福井県で活躍されているTSUGIさんのSAVA!STOREなどに触発されながら少しずつ増えてきているように感じる。
うちのお店、ドケットストアはお店が主軸なのだけど、鉄道の延伸工事が遅れに遅れて、長らく「陸の孤島」と言われてきた。
結果として、実店舗の売上の成長は無理に追わず、ネットストアやオリジナル商品の開発を行いながら店舗を運営してきた。
その「小さな実店舗」のありかたは、実は令和のこの時代に合っているのではないか?という風にこの頃は考えている。
自分自身、お店を始める前に参考にしたのが「小売再生」という本だった。
Amazonが影響力のヤバさを描いている本でもあり、その内容は2018年に書かれたものではあるものの、新型コロナウイルスの影響もあって進んだ「オンラインストアの驚異的な社会への定着」の姿とその後に求められる実店舗の役割は、いまだに参考になる。
このままお店がどんどんと姿を消した先で、果たしてオリジナル商品を作った人たちがお客様に出会ったり、商品に触れてもらう場所をどうやって用意するのか。
そういう視点に立った時、売上を大きく上げるための場ではなく、まちに開く小さな場としての「スタンド」に私は可能性を感じている。
DESIGN STAND OSAKAでは、お店を作るために必要な備品や、小ロットでもものを作るためのアプローチも分かるような場を目指して、展示や販売を行っていきたいと考えている。
たとえば上の写真の三角コーンで作っている看板は、既製品を活用してオリジナル商品として5年近く販売しているが、年間100台近く需要があるスモールビジネスの実例と言えるアイテムになっている。
このように会場の看板ひとつとっても、お店づくりと商品づくりの参考になるものを展開したいと考えている。
彫刻家の萩原亮さんとタッグを組んで販売している「3DPrint:CAT」シリーズは、3Dデータを萩原さんから仕入れる形で、店舗の3Dプリンターで出力。
基本的に在庫を抱えずに販売できる試みとして、これからの時代のお店の可能性を感じられるプロダクトとして会場でも販売を予定している。
さらに会場で使用予定の備品も、日本を縦断した移動販売で得られた知見をベースに構成する。
簡単に設置し、撤収できる仕組みは、イベントでのポップアップ出店をしたり、週末だけお店をやるといったスタイルにも適合できると考えている。
更に現在、江口海里さんの事務所と制作を進めている新アイテムも、間に合えば展示を実施する予定だ。
更に会場となるArts&Crafts(アートアンドクラフト)さん
大阪の主要駅である梅田駅から1駅でアクセスできる好立地なことも会場として魅力的な理由の一つでもあるのだけど、それ以上に「リノベーションという言葉が使われる前から、関西圏でリノベーションを行ってきた」という面で、お店という場所を作るうえでもプロフェッショナルと言える会社さんなのだ。
その最高な物件の数々は、個人的に大好きなYoutubeでもあるゆっくり不動産さんでも人気コンテンツなので、ぜひ興味がある方はどっぷり見てほしい。
魅力的な物件を紹介し続けている大阪R不動産の運営もされていて、関西でお店を始めるならぜひつながってほしいプロフェッショナルなので、ぜひともこの機会に立ち寄ってもらいたい。
9月13日(金)19時はトークイベントも開催
9月13日(金)は19時からトークイベントも開催予定です。
テーマは先程からお話している今回のイベントテーマの一つでもある「お店を小さく開くには」
登壇は、私こと「山下義弘 ドケットストアの人」と、会場でもあり、街に眠る素敵な物件を発掘・紹介しておられる「アートアンドクラフトさん」。
そして更に、当店の人気商品である「9° BOOK STOPPER」や「PAPER SERVER A4」を作っているブランド「SOGU」を運営する株式会社Yの代表「三宅喜之さん」をお招きして開催する。
実は株式会社Yさんのオフィスは会場から徒歩圏内。
イベント期間中にはオフィスでも小さくお店を開く予定ということで、今回のイベントテーマにも普段から興味を持っていらっしゃるので「ぜひ!」とお声がけさせていただきました。
デザイナーの目線、お店の目線、更に不動産・リノベーション会社の目線。
様々な角度から「スタンド」のあり方を深堀りできる1時間にできればと考えています。
ぜひ気になる方は下記リンクからご予約いただければと思います!
DESIGN STAND OSAKAでお会いしましょう
デザインのある売店「DESIGN STAND OSAKA」。
いかがでしたでしょうか。
少なくとも企画している私は、teenage engineeringの商品が色々と触れるだけで嬉しいのでワクワクしてるのですが、みなさんにそのワクワクが伝わりますでしょうか?
ぜひぜひ9月13日から9月16日(月曜だけど祝日)の4日間のご予定に、DESIGN STAND OSAKAを入れておいていただければ嬉しく思います!
ぜひ会場で皆様にお会いできるのを楽しみにしております!!
そしてイベントに興味がありそうな人がいればシェアいただければと思います!!
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