ドイツを旅したA4文具バカが、「A4コピー用紙500枚特化型収納箱」を作った話
そこのあなた、A4コピー用紙はお好きだろうか?
もちろん答えはわかっている。
あなたもきっと好きだろう!
「白銀比」と呼ばれる美しい比率。
印刷にもメモにも向く最高の汎用性。
オフィスでも常備され、コスパもよいので、誰もが使いやすい文具の一つと言ってもいい。
そう。A4コピー用紙は、愛される素養に満ち満ちているのだ。
そんなA4コピー用紙を更に活用できるアイテムを、うちのお店では時に仕入れ、時にオリジナルで制作してご紹介してきた。
気がつけばA4コピー用紙関連の記事だけで30万PV以上御覧頂いており、A4コピー用紙の人気ぶりに改めて驚かされている。
更に2024年2月には、A4コピー用紙発祥の地「ドイツ」のベルリンで、日本で生まれたA4文具の展示会まで開催させていただき、A4コピー用紙の可能性はまだまだあると私は感じている。
そんなA4コピー用紙にも、私にはまだ納得できていないことがある。
プリンターに入り切らなかったコピー用紙が、開封済みの袋も含めてごちゃごちゃしてしまうのだ。
そんなコピー用紙を美しく、かつさっと手に取れる便利さもある形で、ついでに可能ならば500枚丸ごと、満足の行く形で収めておきたいだけ……なのだけど、収納箱が見つからないのだ。
もちろん用途的に近いものや、素晴らしいアプローチの商品はあるし、取り扱いもしてきた。
でも人の欲望は果てしない。
今回は創業から60年以上の歴史をもつタマパック株式会社さんとのご縁をいただき、満足がいくまでとことん突き詰めた「A4コピー用紙500枚特化型収納箱」を開発し、もちろん在庫も全部買い取る形で作ることになった。
ぜひ、そんな「A4文具バカの渾身の箱 DOCKET PAPERS BOX(ドケットペーパーズボックス)」の話を聞いていただきたい。
見た目がスッキリしてるのに、すぐ中身にアクセスできること
「見た目は中身を隠してシンプルにして、中身の出し入れも素早くできないと使いたくない」
これは、取扱商品の説明をしていた時にお客様から実際に言われた一言だ。
聞いた瞬間「そんなことできたらいいけど、なかなか難しいですよ」と思ったし、そう答えたけど、5年近く経った今でも覚えているくらい印象に残っている。
無印良品で10年ほど働いていた中でも、半透明な収納用品よりも中身が見えないホワイトグレーのファイルボックスや収納ケースが人気だったのも、中身までキレイに揃える見せる収納は難易度が高いし、めんどくさいという本音が隠れているようにも思えていた。
そのため、今回の収納ボックスでは、その問題に真正面から取り組むことにした。
結果として生まれたのがこのようなスピーディな中身へのアクセス方法だ。
中身が全く見えない状態から、すぐに開けて中身を出せる。
形として目の前に存在する今となっては、当たり前のものとして理解できるけど、ここに至るまでは本当に紆余曲折があった。
前面のトビラはマグネット式を採用。
タマパック株式会社さんの商品パッケージで培われた技術を結集し、ネオジム磁石が少し飛び出た状態をスチールプレートで受け止める構造を実現している。
このパチンと閉められる感触は、先行して展示した会場でも人気で、ずっと触っている人も多かった。
毎日のように使うものだからこそ、気持ちよく使える必要があると思っているので、個人的にも満足できたポイントでもある。
そして、内部トレイは引き出し式を採用。
ここでも単なる長方形の形にするのではなく、手前の壁部分をフラップ式にしたことで指を引っ掛けて素早く引き出せるように調整を行っている。
このフラップ式は引き出す時だけでなく、紙の重なった側面に指をかけることができるメリットもあり、好きな量をサッと手に取るときにも、紙が少なくなって底の方からとるときにも、単なる収納ケースよりも圧倒的に使い勝手が良い。
また、DOCKET PAPERS BOXのサイズはA4コピー用紙が新品状態で1束500枚まるごと入れられることを想定して設計を行っている。
なかなか重さがあるので2段目以降の上段に500枚を入れることはおすすめしていないが、最下段にいれる分にはなんの問題もない。
A4コピー用紙の包み紙はインテリアとマッチしないことも多いので、ここでもオフィスのノイズを消す役割を担っている。
また、トレイの底面サイズは一般的なA4クリアホルダーが入ることを想定したサイズになっている。
これによって、空のクリアホルダーはもちろん、書類整理ボックスとしても重宝するアイテムに仕上がっている。
一般的な収納ボックスと違って、底の方の書類も手前のフラップを倒せばアクセスしやすいので、アイデア次第で様々な用途にもマッチすると考えている。
海外の収納ケースのような台形のデザインが生むスタッキング性能
DOCKET PAPERS BOXのユニークさは内部構造だけにとどまらない。
外から見た際の台形の形状は、DOCKET PAPERS BOXのデザインのアクセントになっているだけでなく、実用性にも繋がっている。
台形形状からそのまま飛び出す形となっている両サイドの壁面は、DOCKET PAPERS BOXを積み上げた際の横ずれ防止にしっかりと役立っている。
また、スタッキングを行う場合には底面のミシン目部分を起こすことで前後方向へのズレも防止している。
この機構により2段目以上の引き出しを引き出す際にもしっかりと本体が留まってくれる。
また、最上段の天板部分は両サイドが起伏した簡易トレイのようにも見立てることができるので、ちょっと書類を置いておいたりといった用途にも活躍してくれる。
なぜダンボールの箱なのか
実はこの「DOCKET PAPERS BOX」は冒頭で紹介したドイツで出会った山積みのヨーロッパ文具メーカーのパッケージが多大な影響を与えている。
ホームセンターのような文具店に山積みにされた箱。
中身はファイル用の透明なA4サイズのポケットリフィルで、思わず荷物になってしまうことも忘れて手に取ってしまった。
ダンボール素材の収納ボックスといえば、名作であるバンカーズボックスが頭に浮かぶ。
高級な素材を使ったケースももちろん長い目で見ればよいことも多いのだけど、気軽に手に入れてたくさん積むことができるのはダンボール素材だなということで、タマパック株式会社さんにご相談する中で、DOCKET PAPERS BOXは出来上がっていった。
カラーリングはホワイトとブラックの2種類を用意している。
オフィスの用途であればホワイトだけで十分なのかもしれないが、在宅勤務や家庭にプリンターがあることも当たり前となった今、インテリアに合わせた選択肢も用意したくて準備してみた。
定価も1,650円税込にして、3個積んでも5千円でお釣りが出るぐらいに調整することができた。
ただ、安く売るということは、たくさん売らなければならないということと隣り合わせだ。
今回はMakuakeさんで先行販売をさせていただき、たくさんの人に知っていただき、使っていただくことで継続販売を目指していきたいと考えている。
プロジェクトは上記リンクにて、10/17(木)8:00から11/29までの約1ヶ月半行います。
ここでA4コピー用紙好きな皆様、そして少しでも面白いと思って頂けた皆様にお願いがございます。
ぜひご購入、記事のシェア、そしていいねボタンだけでも押していただけないでしょうか?
いくらこんな箱が欲しい!と私が企画したところで、皆様からのご支援がなければ「DOCKET PAPERS BOX」は完成しません。
ぜひ皆様のお力で、「A4文具バカの作る箱」を作り上げ、たくさんの人に使っていただければ嬉しく思います!
どうぞ改めてよろしくお願い申し上げます。
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