なぜだかわからないけど熱い想いがこみ上げる追悼チャドウィック・ボーズマン「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」見た
Black Panther: Wakanda Forever / 2022年製作の映画
鑑賞:2022.11.15 記事公開:2022.11.19
監督・脚本:ライアン・クーグラー
マーベリック鑑賞時の予告編がマーベリックを忘れるくらいよかったので本編鑑賞。せっかく見るならIMAX。バタバタも先週でひと段落しタイミングもちょうど良かったので劇場へ。
前作の復習はめんどくさいので無し。マーベルものというよりは、黒人がルーツに誇りを持てるような映画になっていて良かった思い出。
※※※ ネタバレあり ※※※
ブラックパンサーにはそれほど思いれは無いのだけれど、冒頭から葬式シーンで泣けて来る。以降終始涙ぐみながら鼻を啜りながらの鑑賞。
チャドウィックボーズマンを追いかけていたわけでもないのに、結構時間はたっているのに込み上げるこの想いは何だ?
ラストのあの子をお話しの中心に据えた展開もありだと思うけど、今作の丸々一本追悼に費やす方式は他ではあり得ないのでよかったと思う。
映画は他のマーベルキャラも出てこないので、完全にブラックパンサー続編。
敵に黒人と同じく欧米文化に侵略搾取された南米国人を持ってくるあたり感慨深い。単純に悪を作って叩く作品にはしたくなっかったんだと思う。
(ワカンダは侵略されてないけど)同じ苦しみを味わった同士の争いというあたり辛いやるせなさがあり、かつ映画全体が葬いというかお葬式なので暗いし悪い奴をやっつける気持ち良さも無い。ただしんみりと悲しみをちゃんと悲しむスタンスは個人的にはいいと思う。けど、キツい人にはキツそうだった。
展開としては「まあそうなるよな」という落とし所で、意外性はないが納得度は高い。お話はシンプルだったのでマーベルでは珍しく理解し易かった。
音楽は相変わらずすこぶる良い。
やはりこの作品は、興味のない人もまるで親族だったかのように弔う気持ちにさせる力の高さが印象的だった。