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社会情勢を取り込むのが早すぎる。エンタメか?問題提起か?「シビル・ウォー アメリカ最後の日」(3/4)見た

Civil War / 2024
鑑賞:2024.10.4、記事公開:2024.10.4
監督、脚本:アレックス・ガーランド

ここまで攻めた企画なら見たいに決まってる。
さすが我らのA24。こんなセンシティブな内容をどう料理するのか楽しみ。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ネタバレアリ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

しくじった。
開始時間を間違えて30分遅れの入場。なんで勘違いしてたんだろう。
何もわからず女の子がヘリを撮るシーンから。

映画は(冒頭30分足りなくても)見応えがあって面白かった。

作品は個人の目線で、自分たちが住んでいる場所が戦場になるとひどいことになるよ。という切り口に見えた。冒頭で開戦する何かしらの理由付けはあったと思うけど、みた範囲では触れられてなかったので。
今のアメリカ国内における価値観の対立をどう捉えるのかはみたかったけど、そんなところに踏み込んだら多分公開できない。ということは「この題材で映画を撮った」という時点で勝を取れるという計算を建てたんじゃないかな。
政治的な価値観を扱わない時点で、政治系ではなく戦争映画の扱いとなるかな。
宇宙人や超能力やが出てこないだけで根太な感じがしてしまう。

映画そのものの手触りはとてもよかった。見やすいように残酷さも必要最低限になってたような気がする。その上で、現場にいるようなエンジン音やヘリの音やアクションで緊迫感のある時間を作っていた。
それとは別に題材が題材だけに「しくじれない」という緊張感がキャストからもカメラの後ろからも伝わってくる。その辺も挑戦的だしCGだからといってどうにもできない勝負をしていて良かった。

リアル押しの迫力

お話は戦場カメラマンクルーの世代交代。その舞台がアメリカの内戦だったという感じ。基本みんなホワイトハウスに向かっている。もちろん見せたいのは、戦場カメラマンのあれやこれやを口実に戦場と化したアメリカ。多分アメリカに住んでる人ならテンションが上がるんだろうなと思う。だが我々にはゴジラがいる。多分ゴジラ映画を見ている関東在住者の感じなんだろうなと思った。どうかな。
軍隊の感じとか状況の見せ方は凄く良かった。

キャスティングは渋さとフレッシュさのバランスがよかった

素敵女子を卒業してからのキルスティン・ダンストがいい感じ。今作も本当にそういう人に見えてやっぱりすごい。そしてなんでかいつも一緒に出てる感じがするジェシー・プレモンスもよかった。何がどうとは言えないけど、そういう人っぽさがすごい。
絶賛ブレイク中のケイリー・スピーニーさは今作もよかった。美少女っぽい見た目と普通の女の子っぽい存在感なのに芯が強い個を持っている感じと、俳優として最強の才能を持ってしまっているのではなかしら。ワグネル・モウラは初めて廻たけどいい感じ。ペドロ・パスカルを知らしめた「ナルコス」関係の人でした。どこに出ても印象的なスティーヴン・ヘンダーソンは今作でもきっちり仕事をしてる感じ。

今回はよかったアレックス・ガーランド監督

よく見るけど最後の最後で乗れない感じ。スープもチャーシューも凄い好みにドンピシャだけど、麺だけは細麺で食べたかったなー。という感じの作品が多い。その中では、今作は内容はシンプルで力強いし役者は誰も魅力的で(冒頭30分はわかんないけど)かなりよかった。

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