④日本語は密かに変えられていたのだ
GHQの指令は更に続きました。
4、内閣訓令第7号『当用漢字表の実施の件』
5、内閣訓令第8号『現代かなづかいの実施に関する件』
この二つは昭和21年11月16日に出されました。
これらは今日『国語改革』といわれ、漢字制限と表音式仮名遣いを日本人に強制したものです。
GHQにとって日本語を少しでも習得しやすいものにすると同時に、日本の言語文化における戦前と戦後の連続性を断ち切ろうとする狙いがありました。
現在の日本人は『新字体・現代仮名遣い』を使っています。そして戦前までの日本人が使っていた漢字・仮名遣いを『旧字・歴史的仮名遣い』と呼んでいかにも歴史の遺物のような扱いにしてしまいました。
本来であれば『正体字・正仮名遣い』と呼ぶべきだと思うのですが・・
私が少年時代に文庫本で読んだ夏目漱石や森鴎外の小説は、漢字はすでに多くが略字になっていましたが仮名遣いは正仮名遣いで書かれていました。
この問題は『日本語』という言葉によってつながれてきた戦前までの日本人と、戦後の日本人の精神的な連続性が断ち切られたという事なのです。そこに我々は思いをいたさねばならないと思います。
GHQは当初、日本人に英語の使用を強制しようとしたようです。人間は言葉でものを考えます。言葉を変えられるという事は思考そのものを変えられる事なのです。
言葉の変質というのは単なるものの言い換えにとどまりはしない。変質させる側にとってはおびただしいエネルギーを奪取することであり、変質される側にとってみれば際限もない脱力感を経験されられることなのである。(江藤淳)
では、次回は朝日新聞を例にとってどのようにして反日マスゴミに転落させられたのか見ていくことにします。おたのしみに・・