陰に密かに生ふるもの
※注意!! 深刻な「汚画像」を含みます※
※閲覧して気分が悪くなっても当方は責任が取れません※
「台所に奇妙な植物がいるの、知ってるか?」
ある日、父が突然そう言いだしたので、台所へ向かった。
茶「これ?」
コップに入った観葉植物(友人の結婚式の引き出物)の一枝、
父「じゃなくて」
……??
おお……?? 生えてる? 根づいてる?
茶「なんだろうこれ カイワレっぽくもあり」
父「なんだろうな」
まあ、しばらくそっと見守ろう。
そういうことになった。
見えない根っこを見ようとして望遠鏡スマホで撮影。
写真に納めるとあまりに汚いのが目立つ。茶ぶどうは掃除用歯ブラシでそのへんをこすった。
「あっ」
ちょっとさわってしまったのか。
さっきまでまっすぐ?立っていた細い茎が、はたりと、倒れた……
「Oh...」
よ、よし、また立つかもしれないから放っておこう。
母が帰宅。
父は同じことを言って母を台所に導いた。
母「あらあら……」
父・茶「あっ」
止める暇もあらばこそ。
母は、あっさり、
ひょろひょろの茎を、ひっこ抜いてしまった。
「おかーーーさん! 見守ろうって言ってたのにー!」
「だってー」苦笑する母。行動が早すぎ&反射的すぎるだろ。
謎の植物は水を含ませたコットンに安置されることになった。
翌朝。
双葉が開いていた。
かくして茶ぶどう家に新たな仲間が加わった。
この後どうなるかは神のみぞ知る。