【乳がん検診】おのれマンモグラフィ【痛すぎ】
市から2年に一度配布される乳がん検診のチケット（500円自己負担）でマンモグラフィを受けてきた。
未経験の女性・男性でも「痛い」のは聞いたことがある人が多いだろう。
痛いよ。
※怨嗟に満ちた記事。話題の性質上「おっぱい」を連呼します。悪しからず。
マンモグラフィ。
板でおっぱいを片方ずつ挟み、撮影した画像で乳がんの有無とかを診断する検査。
うちの市では30歳までは超音波検査のチケットが送られてくるが、40歳からはマンモグラフィになる。
超音波検査は痛くない。
マンモグラフィは痛い。
茶ぶどうさんは休みを取って、地元の婦人科を訪れた。
乳がん検診のチケットを出すとするすると案内され、あっと思う間もなく、マンモグラフィの機械の前に上半身裸で立っていた。
「はい、力を抜いて 手はこちらです」
板がウィン、ウィンと調整され、まずは右のおっぱいを上下から挟まれる。
数秒間、ものすごい圧迫。声も出ない。この日はコンディション的にマシだったのだが、それでも痛い。
（前回は排卵日との関係か、おっぱいがはっている時期に当たってしまって、脂汗が流れるほど痛かった）
次は左のおっぱい。右の痛みが引ききらないうちにやるので、ダメージは蓄積されていく。
「上下」で終わりではない。「斜め」からも挟む。どんどん辛くなる。
「痛いよね、もう少しがんばって」
検査技師（もちろん女性）も辛そうである。誰にとってもいいことがない。
この検査室に長年ためこまれてきた女性たちのストレスを思うと……いや思ってる余裕などない。痛い。悲鳴が上がるというより、息ができないタイプの痛み。
……右……
……左……
これは拷問器具にそのまま、なんの工夫もなく転用可能な装置である。
挟む時間を数秒から10秒、20秒と伸ばすだけで、いとも簡単に人を屈服させられるだろう。
―茶ぶどうさんは耐えた。
なんとか、マンモグラフィを終えた。病院を出る。
その後10分以上、痛みの余韻は続いた。
なんなら4～５時間たっても、なんか痛い気がした。
極めて残念なことに。
こんだけ痛い思いして、それでも病変は見つからなかったりする、らしい。
マンモグラフィの乳がん発見率は、56％～80％、ってなんかあっちこっちバラバラでどうも信用できるこれだって数値がないんだけど、なんにせよ見逃しはけっこうあるようだ。
特に「高濃度乳房」、かたいおっぱい？の人は痛みが強く出やすいうえ、がん発見率も下がるという。ふざけるな。
めちゃくちゃ痛い上に精度は微妙って、割に合わなさすぎだろ。
乳がん検査の受診率が低いっていうけどそりゃそうだ。
自己負担500円だって受けたくない。
1万円くれるってんなら考えてやらないでもない。
なんでこんな野蛮で残虐、かつ精度も微妙な検査が、21世紀も4分の1を過ぎようとしている今も平気で行われているのか。
医療の進歩は嘘か。科学技術の発展はデマか。
―この日は茶ぶどうさん、髪の毛も切ってきた。
おなじみの美容師さん（男性）に、「男性が定期的に受ける検査で痛いのってありますか？」と聞いてみた。
「ぼく、こないだ初めて人間ドック行ったくらいで、全然健診ってものを受けてこなかったんです」
おっと。人選を誤ったか。美容師さんは会社員とは違い、毎年の健診などはないというのだ。
しかし彼が言うには、一番つらかったのは「口から入れた胃カメラ」だったそうだ。こちらは茶ぶどうさんは未体験。一回やったときは全身麻酔だったので。
「でも、女性のほど痛い検査はないと思いますよ」
なー。そうだろうと思ったのだ。
もしマンモグラフィのような「強い痛み」を伴う（医療機関のHPなどで見られる表現）検査が男性の定期健診項目にあったとしても、そんなのは20世紀までに、より楽で痛くない検査にとって代わられたに違いないのだ。
政治家とか官僚には同じ痛みをマジで体験してほしい。特に高齢の男の政治家。
あんたらは知らないんだ。
あんたらの妻や娘、孫娘が、どんだけ痛い検査を受けさせられているか。
予算をさいて研究・開発を奨励せよ。
痛くない＆精度の高い乳がん検診が開発されれば、それはどれほどの恩恵を全世界の女性に与え得るだろうか。
「女性は痛みに強いから」などとほざく輩は速やかに我が視界から失せるべし。痛みに強そうなやつらには、痛い思いをさせておけばいいとでも言うのか。
なお、「無痛MRI乳がん検診」なるものが近年ようやく出てきたらしい。
しかし一般的とは到底言えず、市の健診でも選択肢にない。（現状、東京都ですら10個所でしか導入していないようだ）
しかも数万円かかるという。庶民が2年に一度ペースで受診できる類のものではない。
これを全国津々浦々に配備し、自己負担500円で受けられる制度を整える有徳の士がいれば、私はその人のことはその一点だけで尊敬しようと思う。たとえどんなパワハラ野郎だとしても。
（参考↓）