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鬼冷房の国アメリカが恋しくなる猛暑

暑い。何より湿気にやられる。元来暑がりの私は、日本にいた頃から「冷房ガンガン」派だった。アメリカに比べて冷房弱めな日本も、ここまで暑いとさすがにどこでもいい感じに冷房が効いている。

さて昨日「35℃でも乾燥しててそんなに暑く感じないアメリカ」と書いたばかりだが、冷房事情となるとちょっとチガウ。

冷房の効き方がハンパない。ガチ冷房好きの私が「私が悪うございました、もう勘弁してつかあさい」と泣きを入れたくなるほどだ。ざっと思いつくのは、以下の通り:

電車。ニュージャージーやニューヨーク郊外からNY市内へ通勤電車が出ているのだが、NYの地下鉄と違って30-60分など長く乗る。これが強烈に寒い。乗った瞬間に「え、これマヂ?このまま30分以上乗りっぱなし?」と文字通り背筋が凍りついてしまう。途中切符確認の車掌さんが来るが、彼らの中にはジャケットを着ている人もいるからいいが、Tシャツ一枚で乗ると拷問だ。通勤者はわかっているので上着を持参すれば済むが、週末とかたまに乗ると冷蔵庫電車に長時間耐えなければならなくなる。

スーパー。これは生鮮食品を扱うので致し方ないかもしれないが、瞬間風速的に最低気温ではないかと思われる。野菜コーナーはそうでもないが、肉・魚・冷凍食品コーナー売り場の人たちは、ドテラのようなロングコートを着ている。Tシャツ&短パンの我々は、迷うことなく買い物カゴに食料を入れ、疾風の如くレジに向かわねばならない。

最後の大トリは、映画館。ここが一番辛いかも。なんせ二時間以上逃げ場がない。「アンタ最低気温映画館コンテストに出てるんですか?」とツッコミたくなる。夏の映画館極寒状態を知ってからは、さすがの私も長袖シャツを持参するようになったが、老人などはダウンジャケットを着込んでいる。

アメリカ人はよく「暑いか寒いかどっちを選べと言われたら、寒い方がいい」と言う。それを端的にあらわしているのかもしれないが、ものには限度があり資源の無駄遣いではなかろうか?(ちなみにアパートなど自分でコントロールできない中央暖房型の住居では暖房の効き方もハンパない。これについてはまた)。

そんなことを言いながら、酷暑の東京を歩くたびに「ああ、こんなときアメリカの映画館があったらなぁ」になる調子のいいオレオレ😅

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