アメリカのタブー: 容姿について言及すること
韓流ドラマが大好きで毎夜観ているが、イケメン王子が主人公だったりすると「顔がめっちゃ小っさいー!」と女子軍団が大喜びするのをときおり見かける。
そうか、韓国でも小顔が男前の証なんだな。そのほかにも「鼻が高い」「足が長い」「色が白い」など容姿に関する賛辞が続く。
日本でも当たり前の風景だが、こういうのすべてアメリカでは🆖。カラダについて必要以上の発言はしてはいけない。日本感覚でいい意味で言っているつもりでもダメ。絶対に避けるべし。
アメリカ人には「外見で人を判断してはいけない」という社会観念があるからだと思う。背が高くてカッコ良くても「マイケルは人柄がとてもナイス」とか「ジェニファーはとてもいい子」くらいの褒め言葉に留めるべし。
以前勤務していた日系会社の上司は在米勤務も長く英語もうまかった。アメリカ文化にも精通していたと思っていたが、あるとき自分の部下のアメリカ人女性についてこう言った。
「◯◯さんは元WNBAの選手なんだって」
推定180センチ超えの彼女の身長に対するジョークのつもりだったのだろう。周りにいた日本人同僚はドッとウケて笑い声が起こった。
私は耳を疑った。アメリカ通に見えたその上司ですらそんな具合だったとは。もちろん当事者がいないところでの発言だったが、仮にこれを伝えきいたとしたら彼女はその上司を「ハラスメント野郎」に認定しただろう。
私も同じような経験がある。
わが家の次男は生まれたときは小さかったが、生後1ヶ月でアメリカの標準で最大サイズになり、小学校卒業までずっとアメリカでもデカい方だった。
そんな次男を見た日本人女性の何人かは「◯◯くん、大きいですね。ご両親がそんなに大きくないのになんで?」とわれわれにきくのだった。
たとえ両親が背が低くてもアメリカ人はそういうことは絶対に言わない。
昨今の日本ブームで日本に移り住んだ外国人は「目が大きい〜!」「鼻がたっかーい!」と褒めてくれる日本人を見て「まいったなコリャ」状態だろう。
日本ではまかり通ってもその他の地域ではタブーであることを知っておいて損はないのであるヨ🤗