ニュージャージーの公立校全休で予防注射の朝
インフルエンザ予防注射の季節がやってきた。早ければ9月頃から射つ人もいるらしい。ちなみに“インフルエンザ”というと長ったらしいので、英語では”フルー“という。そしてインフルエンザ予防注射は“フルーショット”。
なぜ今日フルーショットかというと、学校が休みだから。ニュージャージー州では11月第一木曜とその翌日は全州教師の集会があるので、いつから始まったか知らないが、わが家が引っ越してきたときから伝統的にずっと休みなのだ。
長男の誕生日は11/7なので、たまの例外を除いて、ほとんど休みだった。
半世紀前、私が小学生の頃は学校で強制的にインフルエンザ予防注射があった。当日は朝から憂鬱で、児童全員注射が終わるまで笑顔一切なしなのだった。
おまけに昔は注射針使い回しで、大体一本の注射器につき3人ほど射つのであった。
「一番最初はヤだな、なんかいっぱい注入されそうで」「いや2番目は1番痛いらしい」「何を言う、最後が1番量が多いんじゃ」とまことしやかな噂話が飛び交うのであった。
そしてドクターは近所の先生方で、わが小学校はいつも同じ二人だった。自分はドクターAが主治医なのでAに当たりたいが、教師が振り分けるのでB先生に行かされると泣きたくなるのだった(ちょっと大袈裟😅)。
友人のCくんは「腕に思いっきり力を込めると痛くない」との噂をききつけ、「ウーアー」と天を仰ぎ力を込めたら注射針がバチンと弾け飛び、あえなく2度目の注射となり、涙を流していた。
アメリカでは学校ではやらないものの、どこの医者でも保険でカバーしていてタダでやってくれる。
その「力入れすぎて再注射になったCくん」は、寿司職人になったと風の便りにきいた。次男のフルーショットに立ち会いながら、50年以上前の珍事件を思い出していた😂