ERで出会った奇妙なおっさんたち
昨日の続き。サッカーの試合中負傷し、試合後救急車で搬送された。レントゲン検査の結果、肋骨に異常なし、肺にも異常なしで晴れて無罪放免となった。
私はこの病院系列の小さなクリニックが主治医なので、オンラインで個人情報が共有されており、名前を告げるだけでカルテが山のように出てきた。
レントゲン検査も結果が出るなり即アプリに速報が届き「異常なし」を担当医師が来る前に知ることができた。
便利な時代である。
救急車で運ばれるとき乗せられたストレッチャーは最新式なのか(初めて乗ったのでよくわからない)振動もなく非常になめらかな乗り心地だった。
昔だったら下ろすときドスン、みたいな振動が少なからずあったはず。それがない。電動で「ニュルー」と車内へ滑っていくのだ。
そういうわけで担ぎこまれたERでは、重症者でもない限り長細い廊下のようなところに縦列でベッドに寝かされる。
私の足元にいたおっさんは5分置きに「ハロー、ハロー」と看護師さんを呼び、それがうるさくて仕方ない。
軽傷であることはわかっているので、忙しい看護師さんは見向きもしない。
おっさんの「ハロー攻撃」がようやく収まった頃、別のおっさんが今度は私の頭上方向に寝かされた。
この人は運ばれてくるや否や「うぉおおおお」とバカでかい声で唸っていた。
「ハローおっさん」の倍以上うるさい。断末魔の苦しみを見せつけるが、やはり誰も相手をしない。やがて「唸りおっさん」もあきらめて静かになった。
人生初の救急車でER体験が珍しくおっさん二人に囲まれるとは😅