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トランプの知らないアメリカ

16歳の次男に車の運転練習をさせるため、土曜日に彼の通う高校へ行った。そこの駐車場は広くて練習するにはもってこい。長男もここで練習させた。

並列駐車の練習にために第二駐車場へ移動して、コーンでも立ててやりますかーと思っていたら、広い駐車場の真ん中に立っている電灯柱にゴツーン😢

前置きが長くなったが、保険会社に電話して後日提携の修理工場に行った。

初めて行く場所だったが、危険とは言わないがあまり好ましい街ではなかった。担当者に事情を説明して車を見せた。

担当者は写真を撮ったり関係者に見積もりの電話をかけたり、テキパキ動いていた。待っている間に、ロビーに飾ってある一枚のポスターが気になった。

それはちょうど一年前94歳で亡くなった創業者の人生録だった。ラストネームから推測すると、欧州の小さな国から移民した両親の息子としてニュージャージーに生まれた彼は、第二次世界大戦で徴収され戦地で戦った。

戦争が終わり帰国した彼は必死で働き、ニュージャージーにオートボディ・リペアショップをオープン。息子が3人と娘1人に恵まれ、幸せな人生だったという。

今日対応してくれた人が息子かどうかわからないが、丁寧な仕事ぶりから創業者の人柄が偲ばれた。

場所が場所だけに店もラフなところかと誤解していた自分が悪かった。反省。

アメリカに来る移民たちはこういったハードワークで成功した人が多い。移民一世は仕事も限られるので、いわゆる3Kジョブしか選択肢がなかったりもする。しかしそれでも努力で幸福を勝ち取ることができる。

トランプの知らない移民サクセスストーリーだ。

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