ラジー賞発表。子役の件で見せた先輩の覚悟。どうすれば良かったのかについてなど
アカデミー賞発表を前日に控えた現地時間3月11日土曜日。
最低映画賞の祭典、ラジー賞の受賞者が発表になりました。ノミネート発表時の記事もありますので、併せてどうぞ。
ノミネートの時点で話題のトム・ハンクスは「エルヴィス」で無事に最低助演男優賞を獲得。最低作品賞は「ブロンド」で奇しくも、エルヴィスとマリリンというアメリカの2大アイコンを取り上げた作品が揃って受賞となっています。
ノミネートで問題になったのが主演女優賞部門。
12歳の子役を候補に挙げた事で「やり過ぎ」の声が次々と上がり、後日主催者側はノミネート撤回と謝罪を表明しました。
対象作「炎の少女チャーリー」オリジナルで主演したドリュー・バリモアも同様に非難。同時にこうも言っています。
「あの式典は1980年にギャグとして始まったもの。アカデミー賞の人をけなすバージョンのようなものね。私たちも馬鹿にされるしそれは構わないけど、彼女はまだ12歳なのよ。」
そもそもラジー賞は本家のパロディ+ジョークとして始めた賞で、失敗作を評価し、普段はお高く止まったセレブや名優たちを茶化して笑いにするものを年端もいかない女の子をターゲットにしてどうするのという事ですね。
「私たちも馬鹿にされるしそれは構わないけど」という言葉も実体験と覚悟が滲み出ていて説得力がありました。
そして最低主演女優賞は「子役を候補入りさせた自分たち」という自省の念を見せる形で決着。候補に挙がっていた他4名もセーフとなりました。
ここまで騒がれてかつ、何でもありな賞であるなら選考の段階で
『ハリー&メーガン』(ヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリー・)も対象に追加するとか、
ジョニー・デップとアンバー・ハードの一連報道を一本の映画扱いにするとかしてれば今回の事態を回避できたのではと思ってしまいますが、それだと来年以降も同じ事が起こっていたと思うので。
「18歳未満は対象外」という明確なルールが設けられたのは良い事と思います。予想する側もこれを踏まえて作品を見られますしね。
ただ、ジョニー・デップは来年以降、絶好のターゲットになると思います。
大復活かネタにされるか、はたまた箸にも棒にも引っ掛からないか。
ラジー賞好きな人には動向に要チェックでしょう。次はいよいよ最高映画賞の祭典、アカデミー賞の発表です。