ラジー賞発表を前に「エクスペンダブルズ ニューブラッド」反省考察会
日本時間1月22日(月)。
アカデミー賞ノミネート発表。その前日に行われる駄作失敗作の総決算。ゴールデンラズベリー賞(通称ラジー賞)ノミネート発表が迫ってきました。
今年、最低作品賞の本命の一つと囁かれているのが我らの「エクスペンダブルズ ニューブラッド」。大量候補もあり得る下馬評でシリーズ4作目にして初の作品賞に手が届きそうな情勢。最近、公開されたジェイソン・ステイサム新作が本作の総興収を僅か3日で更新したそうで、売れてるのは素晴らしい事でもなんでしょう。この悲しい気持ちは。
ここでは「エクスペンダブルズ ニューブラッド」(以下EXP4)が振るわなかった理由を考察したいと思います。
先日、ドルフ・ラングレンが本作の敗因をインタビューで述べていました。ざっくり纏めるとこんな感じ。
脚本にスタローンが関わっていない
アクションスター勢揃い感の減少
前作から9年の制作ブランク
ストライキ影響の宣伝不足
まず、1と2に関しては大凡ファンと相違ないでしょう。ステイサムも人気者だけどスライ持ってこそのシリーズであり、彼がいる事でビッグネームも参加しやすくなると。スタローンはこの後に「クリフハンガー」の続編をやるのでアクションを辞める意思は皆無と思われ卒業撤回からの5制作は是非とも実現を望みます。
次に3。実はかなり前の時点でスタローンはインスタで制作開始を匂わせており、ここまで遅れた理由の一つに、コロナによる制限・予算縮小があったのではないかと。専門家・防護スタッフの招聘予算でギャラが削減された、撮影期間が延びた、など2と3に繋がる理由がここから見つかります。あのトム・クルーズですら「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」で感染対策を怠ったスタッフに激怒した程なので、現場の気苦労は相当なものだったのでないでしょうか。
そして4。俳優&脚本家組合のストライキで宣伝が出来なかった。これは確かに大きい。公開前にキャスト勢揃いでレッドカーペットを歩く絵があるないでは印象が違いますから。その間隙を突いてヒットしたのが外国映画の「ゴジラ-1.0」と「君たちはどう生きるか」だった訳ですが。
こうして見ると作品の質云々よりも、運が無いと思わなくもないというか。コロナもストも不可抗力ですから(質は良かったとう意味ではなく)
もっと言えばブランクの理由の一つといえるEXP2⇒EXP3の興収ダウンは海賊版流出の影響もあるらしく。事実なら何て酷い話だ。「劇場で金払わなくても無料で観れるからいいや」と興収に直結しますからね。日本であれだけ映画泥棒で啓蒙するのも良く分かるというものです。なので結論としては
EXP5はスタローン復帰で
基本、運が無い
の2つに尽きると。ただまあ、運が無いというのもある意味、彼等らしいというか。それも含めて消耗品軍団と思わなくもないですが。。
ひとまずEXP5はスタローン復帰で。皆さん健康第一に。まずは明日のラジー賞候補発表に注目。