ぶっちゃけこれが1番人気のデニムです
こんにちは。モリタです。
今まで旧式力織機で織られたヴィンテージの風合いを目指したデニムをいろいろと紹介していきましたが、それらの生地は世の中に出回っているデニムの1%にも満たないものです。
よく出回っているデニム生地はシャトルを使った旧式力織機ではなく、
革新織機と呼ばれる、製織スピードが速い織機で織られたデニムがほどんどです。
ここで一度旧式力織機と、革新織機の違いを明確にしていきましょう。
旧式力織機と革新織機の違い
旧式力織機
織り方→シャトルが交互に往復することにより製織
風合い→凸凹とした風合いになり、表情が豊か
製織スピード→一日に50m程度
革新織機
織り方→片方からエアーでヨコ糸を飛ばして製織
風合い→均一に織ることができ、クオリティが安定しやすい。表情がフラット
製織スピード→織機にもよるが、1日に150m~250m程度
どちらが良いとか、悪いとかはの話はまた別です。
目指す風合いによっては革新織機で織られた生地の方が服のイメージに合っている場合もありますし、ヴィンテージの風合いを目指すのであれば、旧式力織機の風合いは外せない要素になってきます。
では価格はどうか?これは旧式力織機で作られたデニムの方が割高です。
なぜなら生産現場が少なく、生産数量も限りがあるので、相対的に品薄になりやすいからです。
あと旧式力織機で織られたデニムは生地幅が80cmと短いです。
それに対し革新織機で織られたデニムは150cmの幅があります。
なぜこんなにも差があるのか。
それは製品の仕様に制限があるからです。
セルヴィッチデニムといえばこれですよね↓↓
こんな感じで割耳にしてチラッと見せるやつ。
この仕様にしようと思うと、タテにたくさんの生地を使います。
するとどうでしょう。生地幅が広かったとしても使わない部分が出てくるんです。その為、生地幅をあえて短くして作っています。
革新織機で作られたデニムの場合は、そんなこと考えなくていいので、広く作っても無駄になることはありません。
話がだいぶ脱線しました。
うちで一番売れてるデニム生地を紹介します。
COD6214-03 12oz CRANCH DENIM
これは革新織機で作られた生地です。
革新織機といえば、フラットな見た目で味があまりないというところが特徴でもあり、物足りない部分になるのですが、この生地は織機を改造して、旧式力織機のような風合いを出すように織っています。
うちではクランチ織りとか、ザラ織りと呼んでます。
表情をみていきましょう。
もう少し寄ってみます。
しっかりと表情もあり、それでいてやりすぎないくらいのナチュラルなムラ感が感じられます。
オンスは12ozで、厚すぎず、薄すぎない絶妙な肉感です。
価格も安価でコスパの高い生地です。
ここでは言えませんが、数多くのブランドさんに使ってもらっている実績のある商品です。
今日はこのへんで。
モリタ