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SIDE TRACK(サイド トラック)

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トゥーヴァージンズ発の新たな連載メディアです。 本線(本来の道)とは別の“もうひとつの道”。 そんな脇道にふと入っていった先に、 まだ見ぬ言葉や文章、景色との新たな出会いがありま…
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2023年12月の記事一覧

16 ミトンとミント

ミトンとミントは、アナグラムだ。 ゆえに、内包する世界の内容と量が一致している。 つまり、…

BOOK DIGGER #005 大橋裕之

005. 大橋裕之  Thema ロケ地が気になる本 『はっぴいえんどの原像』 サエキけんぞう、篠…

第8回 型通りなセックスシーン

どなたの書かれた、どの本に書いてあったのかどうしても思い出せないですし、それがなにをテー…

【シネマコラム】 拝啓、スピルバーグ様 001 

001. 『PERFECT DAYS』 Edit & Text by Shigemitsu Araki 最初に言い切ってしまいますが、こ…

第8回 服と沼

服がなかなか捨てられない。二千円でおつりが来るカットソーを、襟元が伸びてびろびろになって…

15 瓦斯と煉瓦

ガスとレンガは、漢字上では親類である。 しかし、物質的には気体と個体。 水と油の相容れない…

第1回 1回目っぽすぎる?

インターネットで文章を読むという行為は、目線の動きとスワイプさせる指の動きとで十字を切っている。我々はみんなスマホでネットの文章を読みながら無意識にその文章の墓を作っていたのだ。実在する紙の本よりもネットの文章を読み返すことが確かに少ない気がする理由がそこにある。読む=殺す、になっている。いったい今まで自分が立ててきたネットの文章の墓標は何個になっているだろうか(この文章もあなたによって殺されてしまう……)。どうせ誰も読み返さないのだから気楽に書こうと思うようにする。   こ