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ドイツの鶏卵の種類
こんにちは!!ドイツ在住のTさんです。
私は日本に住んでいた時には特に意識しなかったことでドイツに住んでから、意識するようになったことがいくつかあります。
その中の1つは”鶏卵”です。
『鶏卵ってどれも同じじゃない?』と思う方もいらっしゃると思いますし、私も今まではそのうちの1人でした。
今回は鶏卵について簡単にご紹介していけたらと思います。
鶏卵を意識するようになったきっかけ
ドイツのスーパーに買いものに行くと、日本でも同じですが鶏卵のコーナーがあります。
そこに行くと、いくつかの種類があります。以下がそれらの写真です。
(ドイツのいろいろなスーパーに行っても、大体以下の種類に分かれています。)
今回私の行ったスーパーでは上記の3種類を見つけることができました。
値段も以下のようにBodenhaltungが一番安く、BIOが一番高いです。
Bodenhaltung < Freihaltung < BIO
それぞれの種類の意味は?
それでは次にそれぞれの意味を確認していきましょう。
以下がそれぞれの定義になります。
◆Bodenhaltung
鶏一匹当たりに与える鶏舎の面積が0.11㎡ / 自由に動ける場所はなし
◆Freihaltung:
鶏一匹当たりに与える鶏舎の面積が0.11㎡ / 自由に動ける場所が4㎡
◆BIO
鶏一匹当たりに与える鶏舎の面積が0.16㎡ / 自由に動ける場所が4㎡
Bodenhaltungは自由に動けず狭い鶏舎の場所で育てられた鶏の卵ということですね。生産者的には同じ敷地面積でもたくさん鶏を飼うことができるので、卵の生産量は増えますが、これだと鶏のストレスが高い状態になりそうです。
一方でFreihaltungやBIOは自由に動ける場所が追加されているので、鶏にとってはストレスの少ない状態というこですね。
ドイツ政府も産卵鶏の飼育におけるアニマルウェルフェア(動物福祉)の向上を意識しているようです。ドイツの産卵鶏の飼育向上内容をざっくりまとめると以下になります。
◆ドイツでは従来のバッテリーケージでの鶏の飼育を禁止
◆すでに産卵鶏の80%が床飼いや放し飼いで生活し、8%が有機栽培で生活しています。
◆現在、一般家庭での卵の購入において、畜舎鶏の卵が61%、放し飼いの卵が24%、有機栽培の卵が9%、小集団鶏の卵が2.2%となっています。
上記の情報は以下のリンクを参照しています。
T家では少なくともBodenhaltungは選ばないようにしています。
日本での鶏飼育の状況
では日本はどんな飼育状況なのでしょうか?
早速、インターネットで”日本 鶏卵 飼育状態”で検索してみました。
すると、最初の10個の検索結果で以下のリンクが見つかりました。
上記の情報を全て読むにはかなりの心労がかかるかもしれませんが、これらの情報は日本の鶏に対する扱いが垣間見られるかもしれません。
(もちろん全ての鶏舎畜産者の方でなく、一部の業者だと信じたいですが。。。)
このような情報を知ってからは、安い卵を選びたくない気持ちが出てきませんでしょうか。
まとめ
ということで、今回は鶏卵についての情報をお伝えしました。
今回は一部暗い話になってしまいましたが、私は健康を意識するようになってからは、普段自分で食べるものを値段は多少高くても安いものはなるべく買わないようにしています。(自分の体は食べたものでできていますし、安いものには理由があると考えているからです。)
もちろん良いものを選ぶには、多少のお金がかかるので、それぞれのご家庭の状況で高いものを選びたくないという方々もいらっしゃると思います。
ただ今回の情報を知っておくだけでも、意味はあるのかなとも思いますので、意識が変わるきっかけになればうれしいです。
以上、参考になれば幸いです。