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第6回 Joe Henderson/Page One
個人的に思い入れのある作品はもちろん、noteに書くことによって思い入れを強くすることも併せて行っている。「あれ、このジャケかっこよくて手に入れたけどどんな音だったけな~」みたいな印象の作品って自分のアーカイブには結構多い。
ジョーヘンダーソン。前回のフレディーハバードでもふれたが、クラブジャズの流れで知りえたアーティストの一人。
彼の名前の響きやジャケも男前で個人的にはお気に入り。けど曲が全然語れないので改め聴き込んでレビューしたい。1963年の初リーダー作。
編成:
ジョー・ヘンダーソン(ts)
ケニー・ドーハム(tp)
マッコイ・タイナー(p)
ブッチ・ウォーレン(b)
ピート・ラロカ(ds)
1.Blue Bossa
タレント揃いの布陣。サックスが引っ張るより目立つのはベースとピアノかな。リズム取りが気持ち良い。終始哀愁あふれるメロディをジョーさんがっ聴かせてくれます。
2.La Mesha
超スローバラード。ドーハムのトランペットは控え目で、リーダーの音色が曲の印象を作っている。まったりと時が流れていきます。
3.Homestretch
お、アップテンポの曲にがらりと変わる。弾むベースとピアノ。サックスとトランペットがスウィングしてます、スウィングしてます!!
4.Recorda Me
直感的にDJ向きな曲。タイトな曲作りや一定のテンポで流れるリズムがグルーヴィー。楽器が見事に絡み合って音圧も高い。いろんなソロパートも含まれ一度で多彩な味を楽しめる。
5.Jinrikisha
人力車?それにしても気持ち良い、この空気感。音の隙き間が。ミディアムバラードかな、じっくりとヘンダーソンとドーハムのソロを聞かせてくれる。マッコイさんのピアノ、付かず離れずな微妙な距離感を保って曲に緊張感を与えている。
6.Out Of The Night
後半の3曲は雰囲気が似ていて、個人的はツボです。前半はあまり特徴のないスタンダードな印象を受けたので、私のジョーヘンイメージはこの辺ですかね。硬派です。
総評:DJ向きな曲は少ない。BGM寄りの選曲、どんなシチュエーションにも合うと思う。正直もっと聴き込まないと分からない…かな。それがJazzの楽しいところ、難しいところ。