ツインテール
1999年にメタルバンド『ツインテール』を結成したわけだが、考えに考えて付けた名前ではない。
バンドを組んで初めてのスタジオ入り。
会員証を作った時に、グループ名を書く項目があった。
メンバーの一人がウルトラマン好きだった。
何の相談もなく『ツインテール』と書く。
俺「ああ、ええんちゃうそれ。」
ただそれだけである。
その時はまさか今まで続くバンドになるとは思っていなかった。
そしてネット社会の影響でツインテールという名前は古代怪獣としてではなく、女の子の髪型として認識される世の中になるとも想像していなかった。
あと2年結成が遅かったらその名前にはしなかっただろう。
ワンマンライヴをする前はノンジャンルのイベントに出演することが多かった。
本来は同じようなメタル系のバンドのイベントに出る方がいいのだが、2000年初期は本当にメタルバンドが出演する枠がなかった。
ライヴハウスのスタッフに笑われるぐらいメタルはバカにされていた。
だからお情けで出演させてもらうという感じだった。
ある日、地下アイドル2組が出演するライヴイベントに出た。
アイドル2組がステージングを披露し、会場の追っかけの男性ファンは大盛り上がり。
その次に出たのが、バンド名『ツインテール』
今でも舞台の幕が開いたときのお客の失望の顔が忘れられない。
「男かよっ!!」
といった感じである。
人の波が一気に出口に向かう絵は壮観だった。
そういうのを見ると逆に火がついて思い切り演奏した。
そういうライヴがバンドを強固にしていった。
気づけば世の中の「ツインテール」という名前の認識は、古代怪獣でありメタルバンドであり女の子の髪型という感じになった。
円谷プロダクションは怒っているかもしれないが。
名前のよしみで、怪獣に踏みつぶされる役で出演させていただけませんか?
おかげさまで『TWINTAIL』と検索すると我々が一番最初に表示されるようになった。
『ツインテール』で我々が最初に検索で出るようにするのも目標である。
まだまだ道は長いが不可能ではない。