
人生の折り返し地点での気づき
今、私は人生の折り返し地点を過ぎたあたりにいます。マラソン大会で言えば、「さぁ、これから頑張って走れば、まだまだ抜けるぞ」という瞬間。最近、15年以上前に書いたwishリストを見返しました。
その中には、こうした願いが並んでいました:
大きな一軒家に住みたい
結婚したい
子供が3人ほしい
好きな仕事をしている
東京タワーの近くに住みたい
貯金が●●万円欲しい
30代の私は、母から「いつ結婚するの?」と毎日のように問い詰められていました。朝の挨拶のついでに、仕事から帰った後も、同じ言葉が繰り返されます。「結婚していない私って、そんなにダメなの?」と自分を責めることも多く、イヤイヤお見合いや恋愛を試みる日々が続きました。あの3年間は、まさに暗黒時代でした。
そんな時、条件にとらわれずに出会ったのが今の旦那さんです。彼は一人っ子で、大学を卒業してから働いているため、私の両親の結婚条件とは合わなかったのです。でも、彼の内面を知るにつれて、「この人と結婚したい」と強く思うようになりました。今では、wishリストのほとんどが叶っています。旦那さんの実家をリフォームして、一軒家に住んでおり、子供も2人います。そして、あの頃希望していた貯金額も達成していました。
仕事については、まだまだ収入は少ないものの、お金をもらうことができています。大学卒業の時に挑戦したい仕事があったのですが、「その仕事じゃ稼げないよ」と両親に言われ、反論できずに就職しました。しかし、コロナ禍で再び挑戦したい気持ちが湧き上がり、20年前に学んだことをもう一度勉強しました。そして3年前、オンラインで仕事をスタート。最初にもらった報酬は少なかったけれど、心から嬉しかったのです。
ある人が言っていました。「自分のやりたかったことで稼いだお金で食べるコンビニのおにぎりは、味が全く違うんだよ」
はじめて1000円を報酬としてもらった時そのお金は本当に輝いて見えました。
今は、この仕事でさらに収入を得られることを願っています。
ただ、東京タワーの近くに住むという夢だけは、実現できませんでした。しかし、そのことも愛おしい思い出として抱きしめています。
結婚する前の私に伝えたい。「時間はかかるし、辛いことも多いけれど、想像もしなかった出会いや経験が待っているよ」と。「そのためには、自分の気持ちを大切にして、一歩踏み出す勇気を持ってほしい。怖くても、思い切って飛び込むんだ。忘れないで。」