一歩踏み出すこと⑩【メイの視点】
それは、賃貸物件のとある一戸建てでした。
もともと、とりあえず、
ナツキと一緒に暮らせることができるのなら
どんな環境でも構わない、と、思っていました。
そこは、思っていたよりも、広く
立派なお庭もあり
空気もとても気持ち良いところでした。
ただ、色々気になるところもあり
私たちは即決できずに
担当者さんに頭を下げて
今日の物件がどうであるか、話し合ったりしました。
一応、気になるところを担当者さんに投げて
回答を待ってみる?となり、
ナツキに連絡をとってもらうのですが
その時には、すでに他に借り手が決まってしまっていました。。。。
その時、私の頭に、
とあるインスピレーションがふとよぎっていきます。。
「中古の戸建てを買った方が、賃貸より、良い気がする。。。」
でも、
わたしは、そのとき、ナツキに、
家を買って~
とは、言えませんでした。。。。
私は、とりあえず、そのインスピレーションを無視して
それ以外で最善をつくし、
片っ端から、ナツキに物件を見てきてもらうのですが
見る物件、が、次々に、他に借り手がすぐに決まってしまうのです。
・・・
すると、またあのインスピレーションが湧いてきました。
「中古の戸建てを買った方が、賃貸より、良い気がする。。。」
えええーどうしてもそれを伝えなきゃいけないの?!
私は動揺しました。
しぶしぶ、中古物件を見ていると
ナツキのお店のすぐ近くに
とても立派な古民家が
ものすごく破格で売りに出されているのが目に飛び込んできました。
これなら、冗談ぽく、伝えられるかも。。。。。
私は、勇気を持って、ナツキに伝えてみました。
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