クスノキの番人
樹齢が100年を超える巨木には畏怖を覚えるというか、荘厳さがある。そうしたものを祀るのは自然なことな気がする。山であったり、巨石であったり。
話に出てくるクスノキもそんな印象。表紙に描かれたクスノキもそんなかんじ。ひょんなことから、このクスノキの番人になる主人公だが、この木には秘密が。
実は、この本を読む前に、呪術廻戦を読んでいたので、実は怪異的な何かが出てきて、呪いとともにキャーって話何じゃないかとビクビクしてました。東野さんの作品でそんな展開?!って、まさかそれはないだろうと思ってましたが、ミステリーもので殺人事件が発生し、主人公の警察官が出てくる、みたいな展開?と思いながら半分まで読んでました。
「人がそこにいる意味」最近読んだ本によく出てきているテーマ。どこにいても自分の存在意義は気になる。そこを大丈夫といってもらえることは集団の中で生きてゆくにはすごく大切。歳をとると、だんだんを集団から離れてゆき、知っている人も減ってくると、肯定してくれる人も減ってゆく。そうならないように、普段から関係を作っておくか、それに負けない心を作るか。そうしたことって、いつ気がつくことになるのだろうか。
このお話続編があるらしい。ここから展開されるのか、はたまた遡ってそもそもどうしてこの秘密を持つようになったのか、実は別の場所にも・・と色々展開が想像される。読むつもりの本がどんどん増えてゆく・・・
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街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな