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ロンググッドバイ

今更説明も不要と思われる、ハードボイルド小説の代表作。
以前このジャンルに興味を持って初めて読んだが、どのあたりを持ってハードボイルドなのかがわからなかった。殺人事件があり、私立探偵と警察のやりとり、ミステリーとの違いがわからなかった。

しかしこの前読んだ角田さんのエッセイで、ハードボイルドとはこいうもの等のがわかって、そこを着眼点に読むと、確かに!と。さすが代表作。以前読んだのも随分と前なので、殺人事件と、私立探偵のマローが追い始める。酒とタバコが雰囲気を出す。
と、こうした舞台設定はハードボイルドの定番だが、主人公のスタイルや感情を振る舞いで表すというのがハードボイルドの一つの形というのであれば、こうした設定でなくともかけるということになる。学園ものハードボイルド、ラノベハードボイルド、異世界転生ものハードボイルド、幼馴染みラブコメハードボイルド、美少女アイドルハードボイルドなどなど。世に数多の話が出ていることを考えると、どこかにあるのかもしれない。
ハードボイルドという言葉を誰が考え、定義したのかはわからないけれど、作者はそのつもりで書くのか、書かれたものを見た人が分類として入れるのか、鶏が先か卵が先か。

今手にとっているロンググッドバイ、文庫本で600ページ越えというかなりの厚さ。心理描写を振る舞いで書くとなると、どうしても文字数が増えることになる気もする。これだけの長編だと、長距離列車に乗り、のんびりとページを捲り、主人公の真理に自分を重ねつつ読む。なんかカッコ良さげだが普段の生活を考えると「こんな読み方するには、少し早すぎるね」

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らんさぶ
街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな