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好きになってしまいました。

今回のエッセイは三浦しをんさん。個人的に三浦さんの「舟を編む」はつい先日、NHKでもドラマ化された作品がまず浮かぶ。原作も読み、映画も観、ドラマも大変楽しく見せていただいた。その作家さんのエッセイは一体どんな感じなのか、興味津々だった。

5章あるが、化粧品会社の会報誌、クレジットカードの会報誌、本や読書について、公共施設での配布冊子などさまざまなところに掲載されたものが集まっているので、それぞれの章でテーマが違い、また文字数もそれに合わせたものになっている。流石に、見開きページで収まる文字数だと、載せる情報もコンパクトになり、さらっと読み終わることができる。

一番文字数が多い話が即身仏についてだったのはちょっとびっくり。

どの話も読みやすいのだが、他の作家さんのエッセイと何か違っている。何が違うのだろう。日々の生活や、旅、読書など感じたことをつらつらと書いてゆくのがエッセイだと思うし、そのように書かれているのだが。どの話もそうというわけではないが、なんとなくオチの持っていく先がちょっとだけ自虐的?どう感じたかを書くのだからそういう方向もあるのだけれど、これまで読んだエッセイとそのあたりが違うと思う。

三浦さんの読書量は凄そうだ。部屋が本に埋まってゆく様が書かれている。すごい量を読んでいながら、さまざまなところに旅をしている。好奇心を満たすために、本を読み旅をする。羨ましいと思う。学校の読書感想文でもない限り手に取る本はどうしても好みのものになってしまう。が、たまに違うジャンルを手に取ってみると、やっぱり全然わからなかったりということが多いが、そんな中にも思いがけなく面白かったりするところがある。試験のために読むのではないので、全てを覚える必要も理解する必要もなく、さまざまなことに触れるのは面白い事だと思う。

しかし、三浦さんのエッセイはどれもこんなテイストなんだろうか?そこは気になるので他のエッセイも試してみようと思う。

街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな