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はなとゆめ
白露の置くを待つ間の朝顔は
水ぞなかなかあるべかりける
清少納言を主人公とした歴史小説を2つ読み終わった。「むかしあけぼの」は1000ページの長編だけあって、時代背景に沿ってその時清少納言とその周りの人たちが、なにをしそれについて、どう思ったかまで書かれていたが、こちらは300ページなので、枕草子で出てくるかなり有名な出来事に絞り込まれて書かれていること、その分清少納言の思いをかなり厚く書いていると思う。
どちらも、枕草子を書く目的を、ひたすら定子様に捧げ、その素晴らしさを書き連ねることとしていることは同じ。周りにいた人たちとの関わり方は少し差がある。この辺りは史実もわからないことだらけなので、著者の解釈と話の流れにあわせた立て付けになっている。流石に「むかし・あけぼの」を読んでいるので、何が起きるかはなんとなく理解しているので、次はあれがきて、これが起きてというところを、こう書くのね、と思いながら読むことができた。
伊周と隆家どうしてそのタイミングでその行動を取るの、と思うが、そう考えるように育てられたからどうにもならないのだろう。伊周を主役にした話を書いた本あったりするかな?
「光る君へ」に香炉峰の話は出てくるのは確実っぽいが「紙と畳」ももしかしたら出てくるかも。
紫式部とは通説では時代が異なるので交流はないという表現が多いが、「光る君へ」だとかなり交流している。あの描写で「紫式部日記」の表現に持っていくとなると、よっぽどの出来事が起きることになるが、さてどうするんだろ。(まあ、史実とドラマは別物なのでそうならなくても良いのだけれど)
先の本を読んだ時も思ったが、学校の授業でこの辺りまで話をしてくれればもっと興味を持ってもらえると思うのだけど。
さて、次はどれにするかな。
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