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fried_shrimp
ブルボン王朝12の物語
パプスブルク家、イギリス王家の次はフランス、ブルボン王朝。太陽王と呼ばれたルイ14世、ポンパドール夫人で有名な15世、断頭台に登った16世。この頃は各国で戦争と婚姻で支配権がさまざまに変わったので、スペインもブルボン家の傘下となった。
この本のシリーズは、絵画を通じてその歴史と人物が語られるのが特徴。オーストリア、イギリスとフランスがこちらの国の思惑と、相手側の国の事情を並べてみるとそれぞれに事情があっての振る舞いがわかる。
宮中においても陰謀、計略、裏切りなど魑魅魍魎が跋扈する中で成長するとそりゃ人格形成にも影響が出るってものだと。その反動で絵画、音楽が文化として華開いたのも事実で、今も残る宮殿や、美術館はそのおかげとも言える。が、その頃、圧政のもと重い税金を納めていた人たち知ったらどう思うだろう。
有名なものだと ルーベンス「マリー・ド・メディシスの生涯」カンタン・ド・ラ・トゥール「ポンパドール」ダヴィッド「ナポレオンの戴冠式」ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」。誰が書いたかまでは思い出せなくても、絵自体はどこかで見たことがあるものばかり。
近代に近づくにつれ、フランス革命、7月革命と王政と共和制を行ったり来たりと、産みの苦しみを経ることになるが、この頃になると、有名な絵画が随分と減ってしまう。時代は混乱しているし、パトロンもいないとなればそうなっても仕方がない、とのこと。
次は、ドイツ、プロイセンを読んでみよう。
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