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桜の園
去年の中央アジア、ロシアの興味から色々な本を読んでいるが実はロシア文学には手を出していない。なぜなら、ロシア文学は「重厚」というイメージが強いから。ドストエフスキーの「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」然りトルストイの「戦争と平和」然り。ギリギリ読んだことがあるのは同じくトルストイの「イワンのばか」を青空文庫で読んだぐらい。
あ、三浦しをんさんも参加された「罪と罰を読まない」は大変面白く読ませてもらった。この4名の方々が、面白そうに話をされているのを読んで興味が湧いたが、あまりの分厚さで分冊になっているのに及び腰になってしまった。
で、この桜の園。ページ数にして130ページほど。これなら読めそう。というので手に取ってみた。
まず普通の小説と違って、脚本形式で誰かのセリフが並んでいる。そう、戯曲なので小説のように、描写説明などがほぼない。なので、読みながら舞台を思い浮かべながら読む事になる。そこからしてわかってなかった。場所は、ウクライナとロシアの間あたり。モスクワや、サンクトペテルブルクよりも西側。まさに今世界が注目しているあたりということ。
一読してどんな話だったか思い返してみると、「あれ?これは一体」と、どう捉えれば良いのかわからない状態。が、考えてみると、1904年に出された話なので、奴隷解放令などロシア帝国末期。没落貴族が時代に追われ、若者が新しい時代に迎合してゆくなど様々な切り口があるのかもしれない。が、戯曲のために書かれているので、劇として脚本家がどこかにフォーカスして役者さんに演じてもらったものを見た方が、理解できるように思えた。
どこかで演じてないかな?気になるんですけど・・・
P.S.
12月に天海祐希さんが演じてられました。演劇は足を運んだことがないけれど、このタイミングだったら見たかった。惜しい・・・
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