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工藤ノリコBOOK


人生において絵本によく触れるシーンは2回あると思う。1回目は自分で選ぶことは少ないかもしれないが、2回目は自分で選ぶことが多いのではないだろうか。専門のコーナーに行くと国内外の絵本がぎっしりと並んでいる。読まれるシーンの性格上、サイズもバラバラで、表示は分厚く、色とりどり、そして10ページほどでありながら、丈夫な紙でできており、見開きだけでなく、折り込みで広げると元の本の2倍どころか4倍になったりする本もある。ただ、こうしたギミックは得てして半分なき別れになる運命を背負っていたりするけれど。

さまざま絵本があるけれど、だんだんと好きなお話展開、キャラクター、絵のタッチができてくると、聞く側よりも読む側の趣向で選ぶようになったりする。
工藤ノリコさんの絵本もその一つ。「ノラネコ軍団」「ぴよぴよ」そして「ペンギン兄弟」シリーズがお気に入り。どのキャラクターも丸いフォルムに特徴的な顔(表現!)。それでありながら表情が豊か。そして一番好きなのは、見開きでたくさんのキャラクターが登場するシーン。例えば、スーパーマーケット。例えば町のバザール。さまざまなキャラクターがあちらこちらで、色々なことをしている。皆、表情豊かでそれを見ているとついついページの進みが止まってしまう。もう一つは、出てくる食べ物が美味しそうなこと。絵本なので写実的にはならないのだが、明らかにその食べ物と分かり、そしてもちろん聞き手が大好きなものばかりが並ぶ。絵本らしく、人よりも大きなケーキになったり、溢れるほどにさまざまなネタを載せたお寿司だったりと、誰しも一度は夢見るシーンが描かれている。これは木の周りをぐるぐる回った虎がバターになって、それでホットケーキを食べたり、森の中で見つけた大きな卵でパンケーキを焼いてみんなで食べるシーンを大きくなっても覚えているのに繋がりそう。

「バムとケロ」「えだまめくん」「だるまさん」「」と他にもたくさん良い絵本があるけれど、いつか「あ、それ読んだことある」と覚えていてくれると良いな、と思う。

#読書 #ノラネコ軍団 #ペンギン兄弟 #工藤ノリコ

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らんさぶ
街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな