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ニットセラピー
自己紹介で裁縫が趣味で特技…などと厚かましく言っちゃってる私ですが、最近は縫い物より編み物をしています。特に昨年からかぎ針編みにはまっています。
遅まきながらかぎ針編みを始めたきっかけ
半年ほど前に施設にいる母と話していた時に
『おばあちゃんみたいに編み物をしておけばよかった』と言われたことがきっかけでした。母は洋裁はプロ並みでしたが編み物はしてきませんでした。
アルツハイマーの母ですが、その時点では会話の主旨を理解することはできたので、「編み物」について二人で話しました。
それは…かぎ針編みのことかな?
母はかぎ針を持って編んでいるような仕草をしながら
『編み物は一本あればここでもできる』と語りました。
私は『なるほど、どこでもできると言うことね。かぎ針ね!』などと会話を楽しみました。
母は編み物が得意だった祖母を思い出しているのかと感じました。
確かに洋裁と違って編み物はどこででもできそうです。失敗してもやり直せるし、糸を選べば季節を問わずできます。
そして私が編み物に注目している一番のポイントは、ニットセラピーからもたらされるメリット
ニットセラピーとは
編み物をすることにより、自律神経の調整に働くセロトニンの分泌が高まり心を穏やかにしたり、反復動作が心をリラックス状態に導いたり、瞑想と類似した効果が期待できるなど、さまざまなメリットがあることが研究により明らかにされています。
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目数を数えたりして、頭の訓練にもなりそうですね。
でも肩こりの敵ではある
ただ私が気をつけた方がいいこともあります。肩こりするまでやらないことでしょうか。
仕事でもPCで緻密な作業をしているので、万年肩こりで危険。
肩こりを貯めてはいけない…
肩回しながら、肩甲骨まわしながら、脇伸ばしながら、ちょっとの時間に少しずつ楽しんでいます。
体感として、棒針編みよりかぎ針編みの方が私の身体に合っていると思いました。
材料も学びもお手軽に入手できるようになっていることに今更ながら驚く!
まだまだ初心者なので練習として100均の毛糸を使っています。
改めて探してみると、最近の100均は編み物系のラインナップが豊富なのですね。知らなかった!
毛糸を収めるヤーンボールまでありました。
とはいえ祖母を思い出し、針だけはメーカーのものを用意しました。
確かに少しずつ編んでいると、すごく楽しいです。ちょこっと編んでサクッとバッグにしまえるので、バラつかない。
そして何と言ってもYouTubeでお手軽に学べるようになったことで、意外にすんなり編めるようになりました。
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母の母、私の祖母は90歳を過ぎてから現在の私の実家で両親と同居を始めました。最晩年こそ施設のお世話になりましたが、頭はギリギリまでクリアでした。編み物がとても上手で103歳で亡くなるほんの数年前まで1年を通して編んでいました。
その技術は素晴らしくて、私が連れて行った犬を見て適当にサイズを見積もり、パパっと犬服を編んでくれる程でした。
超高齢になってから長く住んだ田舎を離れ、慣れぬ土地にやって来た祖母。母はその頃心の調子が良くなく、祖母は辛かったと思います。もしかしたら編み物に没頭することで色々な気持ちを消化していたのかも知れません。