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Nikky 2024/10/02~08

2024/10/02

卒業した高校へ顔を出しに行った。近況報告をしたいのと預かりものがあったため。
大学受験の時にとてもお世話になった先生とお話。ちょくちょくメールを送ってはいたけれど、実際に会うのは2年ぶりくらいだった。
「髪色も表情も明るくなって良かったです」と言われてなんだか嬉しかった。それに対して「髪色は私が明るくしたいからしました!ワハハ!」と答えている自分にもどこか安心した。

調子悪い期のことも伝えてはいたので、とても心配させてしまっていたなあ申し訳ない。と思っていたけれど、今日の様子を見て心底ホッとした表情になってくれた。会える時に会っておくべきだな。

帰り際に「今日お話できて元気もらえました!ありがとう!」と言われた。「私と話して元気が出る人いるのか!そんな力ありますか私に!?」という言葉を飲み込んで、こちらこそと答える。
特に先生を労わる言葉を連発した訳でもないし、なんなら心配の種の張本人であるのに、そんなことあるのかしらんと思う。でも、そう言ってくれたのだからおそらくそうなのであろう。

変わるものと変わらないものについても話した。その中でふと心に浮かんできたのが "sway" 「揺らぐ」という言葉だった。
揺らぐ余白を残しておくこと、揺らぎを受け入れること、とか。
swayは能動態にもできる、つまり「揺らす」
風がカーテンを揺らす、カーテンが揺らぐ。
テンポを揺らす、あらゆるもののテンポが揺れる。

夜も考えていた。

揺らぎ変わりゆくものの
その優しさと強さと美しさを
私は信じている

swayって、揺らぐって、いい言葉。


2024/10/03

この期に及んで一限があるといふ。我早起きするなり。吾満員電車を耐え抜くなり。
教室に着く。授業を受ける。これで今日のタスクは達成。

これが半年間続くので…授業終わりに楽しみを作らないと起きられないかも。何せこれから布団と仲良しの季節。

ただし、10時半にやることが終わっているというのはちょっぴり得した気分にもなる。まだ10時半!!!!!
そのまま図書館に行って本を読んで寝て、お腹が空いた頃にのそのそ立ち上がってルッテンへ行った。店主の方とお話ししたいのでお邪魔する。
前はレモンサワーを飲んだけれど、今日はコーヒーを飲んでみた。美味しかったし、浅煎りウェーブに乗っている私にとってはピッタリの味だった。

店主さんともたくさん話してこれからのヒントを頂けたし、たまたま居合わせたお客さんともたーくさん話して楽しかった。自分の頭を常にフル回転させながら話すおしゃべりというのが、かなり面白いし達成感がある。
ここで言う「達成感」とは、自分が何をどう考えているのかについて、相手とのやり取りを通してよりクリアに認識できたことに由来するもの。そして新しい世界と出会えたことに対する嬉しさからなるもの。
決して言い負かしたり弁が立ったりしたことへの優越感ではない。(それにそもそも私にはそんなスキルはない)


家に帰り、悲しいことがあったという事実を目の当たりにする。会っておいて良かったと思う。

ありがとうしか言えない、感謝しか伝えられない。素敵な思い出と共に。


2024/10/04

早く寝ようと思ってやっぱり上手くいかず、そして外は暑すぎる。真夏の格好をして出かける。

教室の湿気が襲ってきてなかなかに身体にこたえる。少しパニック感が湧いてきたからか、答えるよう指名してきた先生につっけんどんな態度をとってしまった。ああー、嫌な気分にさせていなければいいな。申し訳ないです今日は許して欲しい。早く帰りたい。

誰かを励ましたい気持ち。


2024/10/05

なぜか土曜日に授業があり(これから半年間ずっと)、そのまま直行でスクールの発表会に行く。そのためギターを大学に持っていく必要があるのだけれど、それがこの上なく重い。ギター本体よりハードケースが重いパターン。
背負える形のギターケースは時間がなくて買えず、手持ちスタイル。
そして今日は雨。休日の混雑した都内を歩く。かなり過酷スタイル。

開始ギリギリになんとか到着。
初めてオリジナル曲なるものを作り、初めて人前で初めて演奏してみた日。
上手い下手は一旦置いておいて、誰かが作った曲と同じくらい(もしくはそれ以上)自信を持って?楽しそうに?歌っていた気がする。それだけでやって良かったなぁと思う。

一度帰宅、それから夜に再度出発。東京駅で兄と合流、東北方面の深夜バスに乗る。予想していたより狭くて暑い(!)車内に二人で「あっつ…」と呟いているうちに消灯。

ほぼ眠れなかったのは言うまでもなく。


2024/10/06

えー日付は変わりましたが、昨日からずっと一日が続いている感覚。
朝の5時に目的地到着。すき家で朝定食を食べて(あさりのお味噌汁美味しかった…寝不足に沁みたぜ…)銭湯へゆき、長い一日に備える。

書きたくないことは書かないと決めているので、今日何があったかは書かない。伏せさせていただく。楽しいことではないよ、とだけ言っておく。

諸々全て終わったのは17時頃。労いをば。と父がとんかつ屋さんに連れて行ってくれて、揚げたてのカキフライやらヒレカツやらエビフライやらを喰らう。(食べると言うより喰らうが近い。普段あまり揚げ物を食べないから、いざ食すとなるとカツと格闘している気分になる。)
兄の胡麻すり鉢に、通常量の倍程度のゴマを入れて差し上げてケラケラと笑った。

終電近い新幹線で東京へ。長い一日(二日?)だった。


2024/10/07

バタバタと慌てて月曜日。学校で授業を受けてバイトへ。我ながらよく目を開けていると思う。

バイトにはフユさんがいたから週末の一連の出来事を話した。心配してくれているようだった、ありがとうございます。
「疲れたように見えませんね、大人ですね」と言ってもらえてちょっと嬉しい。不機嫌だとか疲弊しているだとか、自分の状況を全て表出するのは本意ではない。事情を話してやっと相手が「ああ!そんな感じだったのね!」と理解する程度の安定感が理想。
体調や気持ちに波があるのは当然のこと、人間だから。でもそれをどの程度表出するかは、少しでもコントロールできる人でありたい。


2024/10/08

雨が降っていて寒いはずなのに、電車遅延のため車内の混雑で暑い。
満員電車が好きな人はなかなかいないと思うけれど、私は息ができないほど苦しくなったり急に泣き出してしまうという経験があるから、満員電車に遭遇すると人一倍緊張する。あのときに逆戻りしないだろうか、と。
今日は久しぶりにその危機を感じたけれど、誰かが言っていた「電車ってとても変わった乗り物だよね」という言葉を思い出して落ち着いた。
今だけだよー、特殊な場所だから不安になってもなんも不思議なことはないー、当たり前やー、途中で降りてもいしーーー
と念じていたら目的地に着いた。良かった。

今日はゼミの発表があり、ドレスの研究をしている人の話を聞いた。先生や学生から調査の段取りとしてのダメ出しをされていたけれど、テーマ設定や仮説に彼の抵抗や願いが強く表れていて、私はとても好きな発表だった。
彼と全く話したことはないし私がとやかく言える立場ではないけれど、諦めずに最後まで頑張って研究してほしいと思った。「どうか!そのまま!続けてね!!!」と直接言おうと思ったが、いきなりこんな熱意を持って話しかけたら迷惑がられるかもと心配になり控えた。言ったほうがよかったかな。

ミネストローネを作ろうと思って帰宅したら、酸辣湯スープができていた。残念。
今、ビリーアイリッシュのレコードを聴きながら日記をまとめている。久しぶりのゆったりした夜。

ちょっと思い出したことが。
一時期、相手との別れ際に何かと握手を求めていた。その度に若干驚かれていた。そのことを思い出して、ふと恥ずかしい気持ちになる。
そりゃそうである。握手する習慣ってあまりない気がするし、自分でもなぜ当時握手をしたかったのか謎なのである。うーん、どうしてそう思うようになったんだっけ…

思い出した。
私がいろんなギャラリーの人や作家さん、ライブハウスで会った人やお店の人と話せるようになった初めのきっかけは、去年の12月にthe chef cooks meのシモリョーさんとお話したことだった。
ミュージシャンと直接話すことはそれまでほとんどなくて、アーティストが普通にお客さんと同じフロアにいて話しかけられるみたいなシチュエーションも初めて。
シモリョーさんと面と向かった時、本当に緊張して緊張して、カタコトで話しながらサインをもらって。その最後に手を差し出してくれた。びっくりした。でもとっても嬉しかった。

多分このことがきっかけだと思う。お話してくれてありがとうという感謝の気持ちだろうか、また会いましょうの約束だろうか。細かい意味は違えど、相手を一瞬でも幸せな気持ちにできるアクションなのかもしれない。
そう感じた時に、「あ、私も手を差し出してみようかな」と思ったのだろう。
(ここまで書いて思ったけれど、私が手を差し出して嬉しいと相手に思ってもらえるかどうかはわからんぞ。不快に思わせてしまう線もあるかもしれない、私はなんてことない一般人なのによ…と我に返りました。)

私と会って手を差し出されて驚いた方々、そういうわけでございます。
絵文字で握手(🤝)を多用するのも、「約束」「感謝」「味方だよ」などの意思表示がつまっているのが好きだからかも!と自己理解。

…A面が終わりそうなので締めます。またね。

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