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自分の名前の話

わたしは自分の名前がすきだ。
「実咲」というのは本名。漢字もそのまま。苗字は今はちょっと伏せておこう。
Twitterとかはじめる時に、本名でやるかどうか迷った。けれど、自分の名前がすきだからこのままでいこうと思って、今に至る。

以前、上司に「いい名前やな」と言われたことがある。いま思えば、それがあったからすきだという自覚が生まれた気がする。
「春生まれなんか?」と聞かれた。春っぽい名前だよね、わかる。でも残念ながら、わたしは秋と冬の間に生まれた。
違うことと生まれ月を伝えると、「実りの季節にぴったりの名前やな」と言われた。確かに。秋とか冬って美味しい果物とかある。林檎とかすごくすき。

「花が咲いて、実がなるように、すくすくと育ってほしい」
小学生の頃、自分の名前の由来を聞く宿題が出た時、母に聞くとそう答えた。
なんかありきたりだなあと、当時の私は思ったのだけど、ちゃんと成長を願った由来がある名前でよかったと今は思う。語呂でつけられた名前より、自分の名前を好きになれそう。

わたしは花がすき。写真も花を撮ることが多い。だから、花を連想させる自分の名前もすきだ。
「美しく咲く」じゃなくてよかったと思う。美しいって、名前負けしちゃう。

わたしはきっと、美しい薔薇のような花は似合わない。どこにでもある、道端に咲いてそうな、雑草のような花でいい。だけど、しっかり咲きたい。わたしらしく。

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実咲のひとりごと
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